【見本付き】お餞別の書き方完全ガイド|目上・金額・袋・マナーを解説
お世話になった上司や同僚が退職・転勤するとき、「お餞別を渡したいけれど、袋には何と書けばいいの?」「目上の方に『御餞別』と書くのは失礼?」「5,000円を包むときはどう書く?」と迷いますよね。いざ準備を始めると、表書き、水引、中袋、お札の向き、金額の相場まで確認したいことが次々に出てきます。
しかも、お餞別は相手との関係や旅立つ理由によって、ふさわしい書き方が少し変わります。上司へ個人で贈る場合と、部署一同で贈る場合では表書きの選び方が異なりますし、結婚による退職では水引にも配慮が必要です。ここ、ややこしいですよね。
この記事では、お餞別の書き方を見本とともにわかりやすく解説します。目上の方に失礼になりにくい表現、連名の書き方、中袋がない場合の対応、5,000円の記入例、筆記具の選び方まで順番に確認できます。後半では、現金以外で感謝が伝わるオススメ商品や、相手が自分で品物を選べる「地元のギフト」も紹介します。
- お餞別の表書き・名前・連名の書き方がわかる
- 目上の方に「御餞別」を使うべきか判断できる
- 金額、中袋、お札の入れ方で迷わなくなる
- 現金と品物のどちらが相手に合うか選べる
- 感謝が伝わるオススメ商品と地元のギフトが見つかる
最初に確認|お餞別の書き方早見表
先に結論を知りたいあなたのために、代表的なケースを表にまとめました。職場や地域に独自の慣習がある場合は、そちらを優先してください。特に部署でまとめて贈るときは、過去の送別時と書き方をそろえると安心ですよ。
| 贈る相手・場面 | 表書きの例 | 水引の目安 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 同僚・友人・後輩へ個人で贈る | 御餞別/おはなむけ/御礼 | 紅白の蝶結び | 「御餞別」が一般的。親しい間柄なら「おはなむけ」も温かい印象です。 |
| 上司・先輩へ個人で贈る | 御礼/おはなむけ/御贐 | 紅白の蝶結び | 上下関係が気になる場合は「御餞別」を避け、「御礼」が無難です。 |
| 部署・課など複数人で贈る | 御餞別/御礼 | 紅白の蝶結び | 下段は「〇〇部一同」など。職場の慣例があれば合わせます。 |
| 結婚を理由に退職する方へ贈る | 御結婚御祝/御祝/御礼 | 紅白の結び切り | 結婚祝いを兼ねる場合は、蝶結びではなく結び切りを選びます。 |
| 栄転・昇進を伴う異動 | 御栄転御祝/御昇進御祝/御礼 | 紅白の蝶結び | 栄転か不明な場合は、決めつけず「御礼」や「おはなむけ」が安心です。 |
| 少額をカジュアルに渡す | ほんの気持ち/心ばかり/お礼 | ポチ袋・小型封筒でも可 | 目上の方に「寸志」「薄謝」は使いません。 |
相手との上下関係や退職理由がわからず迷う場合は、表書きを「御礼」にすると幅広い場面で使いやすいです。袋は紅白の蝶結びを基本にし、結婚祝いを兼ねる場合だけ結び切りを選ぶ、と覚えておくと整理しやすいかなと思います。
基本がわかるお餞別の書き方見本とマナー
- 祝儀袋に「餞別」と書く書き方は?
- 「御餞別」は失礼?目上への書き方
- はなむけの表書きはどんな時に使う?
- 餞別で中袋なしの場合の金額の書き方
- ボールペンで表書きを書いても良い?
祝儀袋に「餞別」と書く書き方は?

お餞別を現金で贈る場合は、紅白の水引が付いた祝儀袋や、用途に合う金封を使います。表面は、水引の上段に贈る目的、下段に贈り主の名前を書くのが基本です。袋だけ豪華すぎると包んだ金額とのバランスが悪く見えるので、金額に合った大きさと装飾のものを選びましょう。
表書きと名前の書き方
水引の上段中央には「御餞別」「御礼」「おはなむけ」などを書きます。単に「餞別」とするより、「御餞別」とした方が丁寧です。相手が目上の方であれば、後ほど詳しく説明するように「御礼」や「おはなむけ」を選ぶと安心ですよ。
水引の下段中央には、贈り主の氏名をフルネームで書きます。上段の表書きより少し小さく、中心をそろえると全体がきれいに見えます。会社名や部署名も入れる場合は、個人名より小さめに添えるのが一般的です。
表面の基本配置
御礼
鈴木 一郎
上段には目的、下段には贈り主の名前を書きます。相手の名前を書く欄ではないので、うっかり受取人名を書かないように注意してくださいね。
水引は紅白の蝶結びが基本
転勤、通常の退職、留学、長期旅行などのお餞別では、紅白の蝶結び(花結び)が基本とされています。蝶結びには、ほどいて何度でも結び直せることから、「新しい門出や喜ばしい出来事が重なりますように」という意味があります。
ただし、結婚を理由に退職する方へ結婚祝いを兼ねて贈る場合は、紅白の結び切りを使います。結び切りは簡単にほどけないため、結婚のように一度きりであってほしいお祝いに用いられるものです。
地域や職場によって扱いが異なることも
餞別の水引については、地域や贈答店、職場の慣例によって結び切りを使うケースもあります。絶対に一つだけが正解と決めつけず、過去に職場で使った袋を確認するか、購入時に贈答品売り場のスタッフへ用途を伝えて選ぶと確実です。
連名で贈る場合の書き方
職場では、複数人でお金を出し合ってお餞別を贈ることも多いですよね。連名は人数によって書き方を変えると、名前が窮屈にならず、受け取る方にも誰からの贈り物か伝わりやすくなります。
| 人数 | 書き方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 2名 | 右側に役職・年齢が上の方、左側にもう一人の氏名を書きます。 | 上下関係がない友人同士なら、五十音順でも構いません。 |
| 3名 | 中央に最も立場が上の方、その左側へ順に氏名を書きます。 | 全員の文字サイズをそろえ、表書きより小さくします。 |
| 4名以上 | 「〇〇部一同」「有志一同」、または代表者名の左に「外一同」と書きます。 | 全員の氏名と、必要に応じて各自の金額を別紙に記載して中へ入れると丁寧です。 |
| 会社・部署として | 「株式会社〇〇 営業部一同」のように団体名を書きます。 | 会社名は部署名より小さめにするとバランスが整います。 |
別紙に名前を書く場合は、役職や年齢が上の方から順に右側から記載します。気心の知れたメンバーなら五十音順でも問題ありません。何より、誰が参加したのか相手にきちんと伝わることが大切です。
「御餞別」は失礼?目上への書き方

上司や先輩へ個人でお餞別を贈るとき、「御餞別」と書いて失礼にならないかは、多くの方が迷うポイントです。結論として、目上の方へ個人名で贈るなら、「御礼」または「おはなむけ」を選ぶと無難です。
「餞別」には、旅立つ人へ金品を渡すという意味があります。一方で、使い方によっては上から下へ与える印象を持たれることがあるため、上下関係を気にする場面では避ける考え方があります。必ず失礼になると断定できるものではありませんが、せっかく感謝を伝えるなら、相手が引っかかりにくい言葉を選びたいですよね。
目上の方へ個人で贈る場合の表書き
- 御礼:これまでお世話になった感謝を、最もわかりやすく伝えられます。
- おはなむけ:新しい環境へ進む方を温かく送り出す表現です。
- 御贐:おはなむけを漢字で表した、改まった書き方です。
- 謹呈:敬意を込めて品物を差し上げる場面で使えますが、少し硬い印象になります。
どれにするか迷ったら「御礼」が使いやすいですよ。退職理由がはっきりしない場合や、私的な事情へ踏み込みたくない場合にも自然です。
部署一同で贈る場合は「御餞別」も使える
部署や課など、組織のメンバーが連名で上司へ贈る場合は、「御餞別」が使われることも一般的です。個人対個人よりも、職場全体から送り出す意味合いが強くなるためです。
ただし、会社ごとに慣例があります。前任者の送別時に「御礼」で統一していたなら、今回も合わせた方が自然です。誰か一人で決めず、幹事や総務担当者へ確認しておくと、あとから「いつもと違う」となるのを防げます。
栄転かどうかわからないときは決めつけない
異動先や役職だけを見て「御栄転御祝」と書くと、本人の事情や会社の人事上の扱いと食い違う可能性があります。正式に栄転だと確認できない場合は、「御礼」や「おはなむけ」にしておくのが安心です。
はなむけの表書きはどんな時に使う?

「おはなむけ」は、これから新しい道へ進む方を応援するときに使いやすい表書きです。退職、転勤、独立、留学、引っ越しなど、相手が今いる場所を離れて新たな生活へ向かう場面に合います。
漢字では「御贐」と書きます。「贐」は旅立つ人へ贈る金品を表す字です。言葉の由来は、旅立つ人の馬の鼻先を進む方向へ向けて道中の安全を願った「馬の鼻向け」とされています。今では、相手の未来を応援する温かい言葉として使われています。
「御贐」「おはなむけ」が合う場面
- 転勤・異動:新しい職場での活躍を願うとき
- 独立・起業:新たな挑戦を応援したいとき
- 留学・長期滞在:旅立ちと現地での生活を応援するとき
- 定年退職:次の人生を前向きに送り出したいとき
- 結婚による退職:新生活への祝福を込めたいとき
難しい漢字を無理に書かなくても大丈夫
「贐」は画数が多く、筆ペンで整えて書くのが難しい漢字です。自信がなければ、ひらがなで「おはなむけ」と書いて問題ありません。読みにくい字を無理に使うより、濃い黒で丁寧に書かれた文字の方が気持ちは伝わりますよ。
「御餞別」は贈答の目的が端的に伝わり、「おはなむけ」は未来への応援が伝わりやすい表現です。どちらが上というわけではありません。相手との関係や、あなたが一番伝えたい気持ちに合わせて選びましょう。
餞別で中袋なしの場合の金額の書き方

祝儀袋には、お札を入れる中袋・中包みが付いているものと、付いていない簡易タイプがあります。中袋がないからといって、必ず買い直す必要はありません。袋の裏面に必要事項を書けば、少額のお餞別やカジュアルな送別では十分対応できます。
ただし、金額が高めの場合や、目上の方へ改まって贈る場合は、中袋付きの祝儀袋を選んだ方が整った印象になります。袋の見た目だけではなく、包む金額との釣り合いも意識してくださいね。
裏面への書き方
中袋がない場合は、祝儀袋の裏面左下に、金額、住所、氏名を書きます。市販の袋に記入欄が印刷されている場合は、その欄に従えば大丈夫です。
- 金額:裏面左下の右寄りに書きます。
- 住所:金額の左側に、郵便番号から書くと親切です。
- 氏名:住所の左側、または記入欄に合わせてフルネームで書きます。
職場で直接渡し、表面に贈り主名も書いてある場合は、住所まで必須とは限りません。ただ、受け取る方が複数のお餞別を整理する可能性があるなら、氏名と金額がわかるようにしておくと親切です。
【中袋なし・裏面の記入例】
(袋の裏面・左下)
金伍阡円
〒一〇〇ー〇〇〇一
東京都千代田区〇〇一ー二ー三
鈴木 一郎
金額は大字で書くと丁寧
金額は、数字の書き足しや読み違いを防ぐため、「大字(だいじ)」と呼ばれる漢数字を使うと丁寧です。ただし、現在は一般的な漢数字で書いても失礼にはあたりません。大字を間違えてしまうくらいなら、「金五千円」と読みやすく書く方が安心です。
| 数字 | 大字 | 記入例 |
|---|---|---|
| 1 | 壱 | 金壱萬円 |
| 2 | 弐 | 金弐萬円 |
| 3 | 参 | 金参萬円 |
| 5 | 伍 | 金伍阡円 |
| 10 | 拾 | 金壱萬円 |
| 千 | 阡 | 金伍阡円 |
| 万 | 萬 | 金壱萬円 |
5,000円なら「金伍阡円」または「金五千円」、10,000円なら「金壱萬円」または「金一万円」と書きます。「円」を旧字体の「圓」としても構いません。末尾の「也」は付けても付けなくても大丈夫です。
包んだ金額と記載額を最後に照合
字をきれいに書くことより大切なのが、実際に入れた金額と記載した金額を一致させることです。連名で集金した場合は、幹事とは別の人にも確認してもらうと入れ間違いを防げます。
ボールペンで表書きを書いても良い?

お餞別の袋を準備するとき、手元に筆ペンがなくて「ボールペンでもいいかな」と思うことがありますよね。表書きについては、濃い黒の毛筆または筆ペンで書くのが基本です。ボールペンは線が細く事務的に見えやすいため、外袋の表書きには避けた方が無難です。
表書きに向いている筆記具
- 毛筆:最も改まった印象になります。
- 筆ペン:手に入りやすく、一般的なお餞別に使いやすいです。
- 太めの黒いサインペン:略式ですが、筆ペンがどうしても難しい場合の選択肢になります。
使う色は濃い黒です。薄墨は、悲しみで墨を十分にすれなかったという意味を込めて弔事で使われるものなので、門出を祝うお餞別には使いません。
筆ペンが苦手でも、達筆である必要はありません。いきなり袋へ書かず、同じくらいの大きさの紙に数回練習してから、ゆっくり楷書で書けば十分です。私は、文字の中心線だけ薄くイメージしてから書くと、左右に傾きにくいかなと思います。
中袋の住所や印刷欄はボールペンでも対応できる
外袋の表書きは筆ペンが基本ですが、中袋の裏面にある住所・氏名の記入欄は、読みやすさを優先して黒いボールペンを使うこともあります。特に小さな印刷欄へ筆ペンで無理に書くと、にじんで読みにくくなるかもしれません。
つまり、「祝儀袋のすべてをボールペンで書いてはいけない」と一律に考える必要はありません。外袋は濃い黒の筆ペン、中袋の細かな住所欄は黒ボールペンでも可、と分けると準備しやすいですよ。
消せるペンは使わない
摩擦熱で消えるペンや鉛筆は、文字が消えたり薄くなったりする可能性があります。外袋にも中袋にも使わず、消えない濃い黒の筆記具を選びましょう。
シーン別のお餞別の書き方見本とおすすめ
- お餞別の金額はいくらが適切か
- 餞別で五千円を包む場合の書き方
- ほんの気持ちを伝える封筒の書き方
- 親しい同僚に贈るかわいい書き方
- 感謝が伝わるオススメ商品と地元のギフト
お餞別の金額はいくらが適切か

お餞別の金額は、相手との関係、これまでお世話になった度合い、個人で贈るか連名で贈るかによって変わります。相場はあくまで目安です。高ければ高いほど感謝が伝わるわけではなく、相手にお返しの心配をさせない金額にすることが大切ですよ。
関係性別の金額相場一覧
| 贈る相手 | 個人で贈る場合の目安 | 複数人で贈る場合の1人あたり目安 |
|---|---|---|
| 上司・先輩 | 5,000円~20,000円程度 | 1,000円~5,000円程度 |
| 同僚・友人 | 3,000円~10,000円程度 | 1,000円~3,000円程度 |
| 部下・後輩 | 3,000円~10,000円程度 | 1,000円~3,000円程度 |
上記は一般的な目安で、職場によっては「一人500円」「全体で1万円」など独自のルールがあります。まずは過去の送別例や社内ルールを確認しましょう。個人的に追加で贈りたい場合も、全体の贈り物と合算して高額になりすぎないよう配慮すると、相手が受け取りやすくなります。
金額を決めるときの注意点
- 高額すぎないようにする:餞別は一般に高額なお返しを前提としないため、相手を恐縮させる金額は避けます。
- 「4」「9」を気にする相手には配慮する:「死」「苦」を連想するとして避ける慣習があります。改まった場面では4,000円や9,000円を避けると安心です。
- 職場の相場を優先する:一人だけ突出した金額にすると、ほかのメンバーが気まずくなることがあります。
- 現金を受け取りにくい立場も考える:公務員、取引先、学校関係者など、立場や規定によって金品を受け取れない場合があります。事前確認が必要です。
- 新札またはきれいなお札を用意する:門出を祝う気持ちを示すなら新札が丁寧です。用意できない場合は、汚れや大きな折れのないお札を選びます。
金額よりも「受け取りやすさ」を優先
相手が引っ越しを控えているなら、重い品物より現金や小さなギフトの方が助かることがあります。一方、現金を渡すほど改まった関係でないなら、1,000円~3,000円程度のお菓子やコーヒーなどが自然です。相場だけでなく、渡す場面まで想像して決めましょう。
餞別で五千円を包む場合の書き方

5,000円は、同僚、部下、親しい先輩などへ個人で贈るお餞別として選びやすい金額です。ここでは、中袋の表面・裏面の書き方と、お札の向きを具体的に確認しましょう。
中袋の表面は「金伍阡円」または「金五千円」
中袋の表面中央に、縦書きで金額を書きます。正式さを意識するなら「金伍阡円」、わかりやすさを優先するなら「金五千円」で大丈夫です。「圓」や末尾の「也」を使う書き方もありますが、必須ではありません。
金
伍
阡
円
文字は袋の中央に、上下の余白が偏らないように書きます。先に別紙で文字の大きさを確認すると失敗しにくいですよ。
中袋の裏面は住所・氏名を書く
中袋の裏面左下に、郵便番号、住所、氏名を書きます。職場で直接手渡す場合でも、同姓の方がいる可能性があるためフルネームがおすすめです。住所欄が印刷されている袋は、枠に合わせて黒ボールペンで読みやすく書いても構いません。
お札の正しい入れ方
- お札の向きをそろえる:複数枚の場合は、表裏と上下をすべてそろえます。
- お札の表を中袋の表側へ向ける:肖像画が印刷されている面が中袋の表側に来るようにします。
- 肖像画を上側にする:中袋からお札を取り出すとき、肖像画が先に見える向きに入れます。
- 外包みの折り返しを確認する:慶事では、裏面の下側の折り返しが上に重なるように整えます。
現在流通している紙幣には新旧があるため、肖像人物の名前で覚えるより、「肖像画のある面を表側、肖像画を上」と覚える方が間違いにくいです。
のり付けは必要?
中袋は、封をする指定がなければ無理にのり付けしなくても構いません。市販の袋に「封」や「〆」の記入欄がある場合は、商品の案内に従ってください。現金がこぼれないよう、外包みまで丁寧に整えましょう。
ほんの気持ちを伝える封筒の書き方

数日の出張、長めの旅行、親しい同僚のちょっとした門出などでは、本格的な祝儀袋だとかえって相手に気を遣わせることがあります。少額をさりげなく渡したいなら、清潔感のあるポチ袋や小さな封筒が使いやすいです。
カジュアルな袋を使う場合でも、使い回しの封筒や汚れた袋は避けましょう。「大げさではないけれど、あなたのために用意した」と伝わることが大切です。
カジュアルな場面で使いやすい表書き
- ほんの気持ち
- 心ばかり
- お礼
- 旅のおともに
- 応援しています
袋の下部または裏面に、自分の名前を書きます。親しい同僚なら名字だけでも通じることがありますが、複数人から受け取る場面ではフルネームの方が親切です。
目上の方に「寸志」「薄謝」は使わない
「寸志」や「薄謝」は、自分の贈り物をへりくだって表す言葉ですが、一般には目上から目下へ渡すときに使います。上司や先輩へ書くと失礼に受け取られる可能性があるため、「御礼」または「心ばかり」にしましょう。
現金を郵送する場合は、普通郵便や宅配便へそのまま入れて送ることはできません。直接渡せない場合は、現金書留など定められた方法を利用し、短い手紙も添えると気持ちが伝わります。
親しい同僚に贈るかわいい書き方

一緒に仕事を頑張ってきた同僚や、かわいがってきた後輩には、形式だけではなく、その人らしさを感じる渡し方をしたくなりますよね。かわいいポチ袋やメッセージカードを使えば、金額以上に温かいお餞別になります。
メッセージカードを添える
最も取り入れやすいのが、短い手書きメッセージです。長文でなくても、「一緒に働いた時間への感謝」「相手の印象に残っていること」「これからを応援する言葉」の3つがあると、その人だけに向けた文章になります。
【同僚へ贈るメッセージ例】
- 「〇〇さん、〇年間本当にお疲れさまでした。一緒に働けて心強かったです。新しい場所での活躍も応援しています!」
- 「いつも明るく声をかけてくれてありがとう。寂しくなるけれど、また落ち着いたらごはんに行きましょう!」
- 「困ったときに何度も助けてもらったこと、忘れません。新しい環境でも〇〇さんらしく頑張ってくださいね。」
【上司・先輩へ贈るメッセージ例】
- 「これまで温かくご指導いただき、本当にありがとうございました。新天地でのさらなるご活躍を心よりお祈りしています。」
- 「〇〇さんから教えていただいたことを、これからの仕事でも大切にしていきます。どうぞお身体に気をつけてお過ごしください。」
イラストやシールでデコレーション
親しい相手なら、ワンポイントのイラストや小さなシールを添えるのも素敵です。相手が好きな動物、花、色、趣味のモチーフを一つ取り入れるだけで、既製品の袋にも特別感が出ます。
ただし、会社の送別会で大勢の前に渡す場合は、相手が照れたり、キャラクターの好みが周囲に知られたくなかったりすることもあります。かわいさだけで決めず、相手が人前で受け取りやすいデザインかも考えましょう。
やりすぎには注意
封筒の全面をシールで埋めたり、表書きが読めなくなるほど装飾したりすると、現金を包む袋としては扱いにくくなります。清潔感を保ち、飾りは一~二か所に絞るくらいがちょうどいいですよ。
感謝が伝わるオススメ商品と地元のギフト

「現金だけだと少し味気ない」「相手が現金を受け取りにくそう」と感じるなら、品物でお餞別を贈る方法もあります。品物なら、相手の趣味や新生活に合わせて、感謝や応援の気持ちを表しやすいですよ。
ただし、送別のタイミングでは相手が荷造り中だったり、電車で持ち帰ったりすることがあります。大きさ、重さ、賞味期限、保存方法まで考えて選ぶことが、気の利いた贈り物への近道です。
定番で喜ばれやすいオススメ商品
| 品物 | 向いている相手 | 選ぶときの注意点 |
|---|---|---|
| 個包装のお菓子 | 同僚、上司、家族がいる方 | 賞味期限、アレルギー、持ち帰りやすさを確認します。 |
| コーヒー・紅茶 | 休憩時間を大切にする方 | カフェインを控えていないか、器具が必要ないかを確認します。 |
| 日本酒・ビール・ワイン | お酒が好きだと確認できる方 | 飲酒しない方、妊娠中の方、服薬中の方へは贈りません。 |
| タオル・文房具 | 実用品を好む方 | 名入れは好みが分かれ、完成まで時間がかかることがあります。 |
| 花束・フラワーギフト | 送別会で華やかに贈りたい方 | 持ち帰る距離、花粉や香り、手入れの負担に配慮します。 |
| カタログギフト | 好みがわからない方、引っ越し前の方 | 申込期限、利用方法、送料や配送地域を確認します。 |
予算3,000円ほどで男性向けの実用品や消えものを探しているなら、予算3,000円で男性がもらって困りにくいプレゼントも参考になります。相手の年齢や職場での関係に合わせて、重すぎない品物を選んでくださいね。
商品を選ぶ前に確認したい4つのポイント
- 相手が本当に使えるか:好みだけでなく、アレルギー、飲酒習慣、家族構成も考えます。
- 持ち帰りやすいか:退職日や異動日は荷物が多くなりがちです。
- 相手に管理の手間をかけないか:大きな冷凍品や手入れが必要な植物は、状況によって負担になります。
- 価格や仕様を購入前に確認したか:商品内容、在庫、包装、配送日、名入れ納期は変わる可能性があります。
以下は、お餞別として検討しやすい商品の例です。商品価格、セット内容、在庫、配送条件は変わることがあるため、購入前に各販売ページで最新情報を確認してください。
迷ったらコレ|選ぶ楽しみを贈る「地元のギフト」
相手の好みがわからないときや、引っ越し前で荷物を増やしたくないときは、受け取った方が自分で品物を選べるカタログギフトが便利です。その中でも、地域ならではの食品やつくり手の背景を一緒に届けたい方には「地元のギフト」が合います。

「地元のギフト」とは?
「地元のギフト」は、全国各地の産品から、受け取った方が好きなものを選べるご当地カタログギフトです。地域ならではの食品や旬の産品が掲載され、商品だけでなく、つくり手や地域の背景にも触れられるのが特徴です。
贈る側にとっては「好みを外したらどうしよう」という悩みを減らせます。受け取る側には、自分のタイミングで選ぶ楽しみがあります。お肉、魚、果物、お菓子などから選べるコースなら、家族がいる方にも贈りやすいかなと思います。
地元のギフトが向いている人
- 相手の食の好みを細かく把握できていない
- 転勤・引っ越し前で、かさばる品物を避けたい
- 定番品だけでなく、地域性のある贈り物を選びたい
- 相手に「選ぶ時間」も楽しんでもらいたい
- 感謝とともに地域を応援する気持ちも届けたい
地元のギフトを贈る前の注意点
カタログギフトは便利ですが、誰にでも必ず合うとは限りません。「地元のギフト」には、封筒で贈れるコンセプトペーパー形式と、オンラインで贈りやすいデジタル形式があります。手渡しで気持ちを形にしたいならコンセプトペーパー形式、遠方の方へすぐ届けたいならデジタル形式が選びやすいです。相手の年代や普段のスマートフォン利用状況も考えて選びましょう。
また、受け取った方が選ぶ商品によっては、冷蔵・冷凍配送や受け取り日時の調整が必要になる場合があります。申込期限、掲載商品、配送対象地域などは変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトで確認してください。
品物を一つに決めきれないとき、無理に「これならきっと好き」と当てにいかなくても大丈夫です。「今までありがとうございました。好きなものを選んで、ゆっくり楽しんでください」とメッセージを添えて選択肢を贈るのも、十分に心のこもったお餞別ですよ。
お餞別を渡すタイミングと渡し方
袋の準備ができても、「いつ渡せばいいの?」と迷うことがあります。基本は、退職・転勤・旅立ちの直前です。送別会があるなら会の終盤、職場で渡すなら最終出勤日の業務が落ち着いた時間が自然です。
人前で渡すか、個別に渡すかを考える
部署一同からの贈り物は、送別会や最終日のあいさつ時に代表者が渡すとわかりやすいです。個人から現金を渡す場合は、相手が周囲へ気を遣わないよう、少し落ち着いた場所でさりげなく渡す方がよいこともあります。
特に、同じ職場のほかの人には渡さない場合や、金額が周囲にわからない方がよい場合は、皆の前で大きく紹介しない方が自然です。相手の立場を守ることもマナーの一つですね。
渡すときのひと言
- 「今まで本当にありがとうございました。ほんの気持ちですが、お受け取りください。」
- 「新しい職場でのご活躍を、みんなで応援しています。」
- 「荷物にならないものを選びました。落ち着いたときに楽しんでくださいね。」
- 「これまでご指導いただいた感謝の気持ちです。どうぞお納めください。」
「つまらないものですが」と強くへりくだるより、相手を思って選んだことが伝わる言葉の方が、今の感覚には合いやすいです。短くても、相手の目を見て感謝を伝えましょう。
お餞別でよくある疑問
お餞別にお返しは必要?
お餞別は、一般に必ずお返しをする贈り物ではありません。ただし、受け取った側が後日お礼の品を贈ったり、落ち着いてから近況報告を兼ねてお礼を伝えたりすることはあります。そのため贈る側は、お返しを期待させるほど高額な品物を避けるのが親切です。
退職理由がわからない場合は何と書く?
退職理由を本人が公表していないなら、無理に聞かず「御礼」にしましょう。「御結婚御祝」「御栄転御祝」など理由を限定する表書きは、確認できたときだけ使います。メッセージも「新天地でのご活躍を」より、「これまでありがとうございました。今後のご健康とご多幸をお祈りします」とすれば、幅広い事情に配慮できます。
現金と品物を両方贈ってもいい?
両方贈っても問題ありませんが、合計金額が高くなりすぎないようにします。例えば、部署から現金を包み、個人からメッセージカードと小さなお菓子を添えるくらいなら、気持ちを伝えやすく、相手の負担も大きくなりにくいです。
のし袋に相手の名前は書く?
一般的なのし袋では、下段に書くのは贈り主の名前です。受取人の名前を書く必要はありません。ただし、同じ場で複数の方へそれぞれ渡す場合は、取り違え防止のため袋の左上や付箋に宛名を付ける方法もあります。袋の表面デザインを崩したくないなら、渡す直前まで付箋を付けておきましょう。
新札が用意できないときはどうする?
新札が理想ではありますが、用意できないからお餞別を渡せないわけではありません。汚れ、破れ、大きな折れのないきれいなお札を選び、向きをそろえて包みます。直前で慌てないよう、送別が決まった段階で早めに準備しておくと安心です。
総まとめ|失敗しないお餞別の書き方見本
お餞別は、細かな形式を完璧にすることだけが目的ではありません。これまでの感謝と、これからを応援する気持ちを、相手が受け取りやすい形に整えるためのマナーです。最後に、準備前のチェックポイントをまとめます。
- 表書きは水引の上段、贈り主名は下段に書く
- 同僚や後輩には「御餞別」、目上の方へ個人で贈るなら「御礼」や「おはなむけ」が無難
- 部署一同で贈る場合は「御餞別」を使うことも多い
- 通常の退職や転勤は紅白の蝶結び、結婚祝いを兼ねる場合は結び切りを選ぶ
- 職場や地域の慣例がある場合はそちらを優先する
- 表書きは濃い黒の毛筆・筆ペンが基本
- 中袋の小さな住所欄は、黒ボールペンで読みやすく書く方法もある
- 中袋がない場合は、袋の裏面左下に金額・住所・氏名を書く
- 5,000円は「金伍阡円」または「金五千円」と書く
- お札は肖像画の面を中袋の表側へ向け、肖像画が上に来るように入れる
- 金額は職場の相場を確認し、相手に気を遣わせない範囲にする
- 目上の方に「寸志」「薄謝」は使わない
- 品物を選ぶなら、重さ、賞味期限、アレルギー、持ち帰りやすさまで考える
- 好みがわからない場合は、相手が選べる「地元のギフト」も選択肢になる
まずは、相手が目上かどうか、個人で贈るか連名か、退職理由は何かの3点を確認してください。そこが決まれば、表書きと水引は選びやすくなります。現金にするか品物にするか迷ったら、相手の荷物や好みを想像し、受け取りやすい方を選びましょう。
きれいな袋と正しい書き方も大切ですが、最後に添える「今までありがとうございました」のひと言が、いちばん心に残ります。あなたらしい言葉を添えて、気持ちよく新しい門出を送り出してくださいね。


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