こんにちは。贈答品の達人手帖、運営者の「TAKE」です。
贈り物選びって本当に悩みますよね。特に紅茶のギフトは、おしゃれなパッケージや高級なブランドがたくさんあって、どれを選べば相手に喜んでもらえるのか迷ってしまうことが多いのではないでしょうか。男性や女性、妊婦さんなど贈る相手によって好みが違いますし、内祝いや結婚祝いといったシーンに合わせたマナーも気になるところです。
私自身も以前、友人の結婚祝いに何を贈ろうか散々迷った経験があります。相場や人気ランキングを調べても、結局どれが最適なのか判断するのは難しいものです。そこで今回は、私が自信を持っておすすめできる紅茶の選び方や、知っておきたいマナーについて詳しくご紹介したいと思います。この記事を読めば、あなたの「迷い」はきっと「選ぶ楽しさ」に変わるはずです。
- 贈る相手やシーンに合わせた失敗しない紅茶ブランドの選び方
- おしゃれでかわいいデザインや高級感のあるおすすめギフト
- 男性や妊婦さんにも喜ばれる具体的な紅茶の銘柄
- 予算別に見る人気の紅茶ギフトと知っておきたいマナー
失敗しない紅茶ギフトの選び方とマナー

紅茶を贈るとき、一番大切なのは「相手のことを想って選ぶ」ことですが、それと同じくらい「誰に贈るか」という視点が重要になってきます。ここでは、贈る相手やシチュエーションに合わせて、絶対に外さない選び方のポイントと、押さえておきたいマナーについて解説していきますね。
高級ブランドの紅茶は目上の方への贈り物

会社の上司や恩師、あるいは取引先の重役など、目上の方への贈り物選びは、絶対に「失礼」があってはならないというプレッシャーがありますよね。こうしたシーンで最も重要視すべきなのは、相手の好みを的中させることよりも、「マナー違反を犯さないこと」と「誰もが認める品質の確かさ」です。
そこで私が強くおすすめしたいのが、数百年単位の歴史を持つ「欧州の老舗ブランド」です。これらのブランドには、長年培われてきた「信頼」と「権威性」があり、パッケージを見ただけで「きちんとしたものを選んでくれた」という敬意が相手に伝わります。ここでは、特にフォーマルな場面で間違いのない2大巨頭をご紹介しましょう。
フランス流紅茶の芸術「マリアージュ フレール」
1854年にパリで創業された「マリアージュ フレール」は、まさに紅茶界のオートクチュールとも言える存在です。象徴的な「黒いクラシック缶」に鮮やかな黄色のロゴが配されたデザインは、重厚感と洗練された雰囲気を兼ね備えており、デスクやキャビネットに置くだけで絵になります。
特に、中国とチベットの花と果実の香りが特徴の代表作「マルコ ポーロ」は、紅茶好きなら知らない人はいないほどの名作。もしフレーバーティーが苦手かどうかわからない場合は、正統派の「ダージリン ヒマラヤ」などを選べば、通の方にも納得していただけるはずです。
英国王室御用達の品格「フォートナム・アンド・メイソン」
もう少し英国的な伝統を重んじたい場合は、「フォートナム・アンド・メイソン」がベストチョイスです。300年以上の歴史を持ち、数々の英国王室御用達(ロイヤルワラント)を保持してきた実績は、目上の方へのギフトとしてこれ以上ない「お墨付き」となります。
ブランドカラーである「オーデニール(ナイルの水色)」のパッケージは非常に上品で、特にエドワード7世のために作られた「ロイヤルブレンド」は、その名の通り王室の気品を感じさせる味わいです。百貨店での取り扱いが多く、格式高い包装紙やしっかりとした手提げ袋を用意してもらえるのも、贈る側としては非常に心強いポイントですよね。
ここがポイント
目上の方へのギフトでは、奇をてらった最新ブランドよりも「歴史」を重視しましょう。「昔から愛されている良いもの」を選ぶことは、そのまま相手へのリスペクト(敬意)の表現になります。迷ったら、知名度抜群のこの2ブランドを選べば間違いありません。
おしゃれでかわいい缶は女性に人気

友人や同僚など、女性へのプレゼントなら「見た目の可愛さ」や「映え」を重視してみるのもおすすめです。最近はInstagramなどのSNSでも話題になるような、インテリアとして飾りたくなる素敵な缶入りの紅茶がたくさんあります。
私が特に注目しているのは、スリランカ発の「バシラーティー」です。まるでアンティークの洋書のような形をした「ブック缶」は本当に素敵で、飲み終わった後も小物入れとして使いたくなります。また、日本の「カレルチャペック紅茶店」も、オーナーが描く可愛らしいイラストのパッケージで有名ですよね。こういった「パケ買い」したくなるようなアイテムは、箱を開けた瞬間のサプライズ感も演出できます。
| ブランド名 | デザインの特徴 | おすすめのシーン |
|---|---|---|
| バシラーティー | アンティークな洋書型の「ブック缶」 | インテリア好きな友人へ |
| クスミティー | バロック調のカラフルなデザイン缶 | おしゃれで洗練された女性へ |
| カレルチャペック | 絵本のような可愛いイラスト | 子供がいる家庭や可愛い物好きへ |
男性のプレゼントは甘さ控えめで実用的
「男性に紅茶?」と思う方もいるかもしれませんが、実はコーヒーよりも紅茶派という男性は意外と多いんです。ただ、女性向けのような花柄やパステルカラーのパッケージだと、職場で使いづらかったり、ちょっと気恥ずかしい思いをさせてしまうかもしれません。
男性へのギフト選びでは、「シンプルでスタイリッシュなデザイン」と「実用性」が鍵になります。例えば、シンガポールの「TWG Tea」や、ドイツの老舗「ロンネフェルト」などは、パッケージがシックでかっこいいので男性の部屋にも馴染みます。
また、普段急須やティーポットを持っていない可能性も考えて、手軽に飲める「高品質なティーバッグ」を選ぶのが気遣いかなと思います。味わいとしては、甘いフルーツ系よりも、ダージリンやアッサムといった王道のブラックティーや、ウイスキーのアロマが香る「アイリッシュモルト(ロンネフェルト)」などが、お酒好きな男性にも好まれる傾向にありますね。
妊婦さんへの配慮とカフェインレス
妊娠中や授乳中の方へのギフトは、何よりも身体への配慮が絶対条件です。「カフェインレス」や「ノンカフェイン」、「デカフェ」と明記されたものを選びましょう。
特におすすめなのが「ルイボスティー」です。カフェインを含まずミネラルが豊富なので、マタニティギフトの定番になっています。また、最近では技術が進歩していて、デカフェ(カフェイン除去)の紅茶でも香りが良くて美味しいものが増えています。「ルピシア」のデカフェシリーズなどは、白桃やマスカットなどのフルーティーな香りで、つわりの時期でもリラックスできると評判ですよ。
ちなみに、妊娠中のカフェイン摂取については、国も注意喚起を行っていますが、完全にゼロにする必要はなく、適量であれば問題ないとされています。しかし、ギフトとして贈るなら、相手に一切の不安を感じさせないノンカフェインを選ぶのが最大のマナーと言えるでしょう。(出典:厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A」)
ハーブティーには注意が必要
「ノンカフェインならハーブティーでも良いのでは?」と思いがちですが、ハーブの中には子宮収縮作用があるとされる種類(カモミールの過剰摂取など)もあります。「マタニティブレンド」として販売されているものを選ぶのが一番安心ですね。
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内祝いや結婚祝いに最適な紅茶
結婚祝いや出産の内祝いなど、人生の節目となるお祝い事にも紅茶はぴったりのギフトです。かつては「お茶=香典返し(弔事)」というイメージを持つ方もいましたが、紅茶はその華やかな香りと、お湯を注いだ時の美しい赤色(紅色)から、近年では「幸茶(こうちゃ)」という語呂合わせも生まれ、慶事の定番として広く親しまれています。
特に結婚祝いでは、メッセージ性の高い銘柄を選ぶのが粋な演出になります。その代表格が、マリアージュ フレールの「ウェディング インペリアル」です。この紅茶、名前が素敵なだけではないんです。キャラメルとチョコレートの甘い香りが広がるブレンドで、まさに「新婚生活の甘いひととき」を象徴するような味わいなんですよね。また、TWG Teaの「グランド ウェディングティー」なども、名前だけで祝福の気持ちがダイレクトに伝わるのでおすすめです。
そして、私がサプライズギフトとして激推ししているのが、山口県にある「光浦醸造」のフロートレモンティー(FLT)です。一見シンプルでおしゃれなパッケージですが、中に入っている乾燥レモンがなんと「ハート型」になっているんです!カップにお湯を注いでレモンを浮かべると、ぷかりとハートが広がる様子は本当にロマンチック。「映え」も抜群なので、新居でのティータイムを素敵に彩ってくれるはずです。
一方、頂いたお祝いへのお返しである「内祝い」では、相手に負担をかけない気配りが重要になります。「消え物」でありながら日持ちがし、軽くて持ち帰りやすい紅茶は、まさに内祝いの優等生。ここでは、相手の家族構成や年齢層を選ばない「知名度」と「安心感」を重視しましょう。
鉄板なのは、やはり英国の名窯「ウェッジウッド」の紅茶です。特に「ワイルドストロベリー」柄のパッケージは、誰もが一度は目にしたことのある上品なデザインで、親族や目上の方へ贈っても失礼がありません。タオルや焼き菓子とのセットギフトも豊富なので、予算に合わせて選びやすいのも助かるポイントですね。
意外と知らない?「リボンと熨斗(のし)」の注意点
ここで一つ、注意点があります。フォションやマリアージュ フレールといった海外ブランドの正規ギフトは、基本的に「リボンラッピング」が正式なスタイルとされています。そのため、箱の形状によっては物理的に熨斗(のし)が掛けられない場合があるんです。
日本の伝統的なマナーを重んじる方へ内祝いとして贈る場合、リボンではなく熨斗が必要になるケースが多いですよね。そういった時は、公式ショップではなく百貨店のギフトカウンターなどを通して購入すると、専用の箱に入れて熨斗対応をしてくれることがあるので、事前に確認することをおすすめします。
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予算別で探すおすすめの紅茶ギフト

贈り物選びで切っても切り離せないのが予算の問題ですよね。ここでは価格帯別に、コストパフォーマンスが高く、相手に「おっ」と思わせるような紅茶ギフトを厳選してご紹介します。
500円や1000円の安いプチギフト

職場の異動や退職の挨拶、ホワイトデーのお返しなど、ちょっとした感謝を伝えたい時の「ばらまきギフト」。予算は抑えたいけれど、安っぽく見えるのは避けたいところです。
この価格帯で最強の味方になるのが、先ほども紹介した「カレルチャペック紅茶店」や、英国ブランド「ウェッジウッド」のウィークエンドモーニング(5袋入)です。500円前後でもブランドのロゴが入っているだけで「きちんとしたもの」に見えますし、パッケージに「Thank You」などのメッセージが入っているものを選べば、言葉以上の気持ちが伝わります。
- カレルチャペック:1パック100円台からあり、組み合わせ自由。
- amsu tea(アムシュティー):テトラ型のパッケージが立体的で可愛く、高見えします。
- MINTON:和紅茶のバラエティパックなど、500円台でも本格的な味が楽しめます。
2000円から3000円のブランド紅茶

友人への誕生日プレゼントや、お世話になった方へのお礼、あるいはホームパーティーの手土産として、最も使い勝手が良く、かつ選択肢が豊富なのがこの「2000円〜3000円」の価格帯です。この予算があれば、スーパーマーケットで売っているものとは一線を画す、「百貨店仕様の高級ライン」や「話題の専門店ギフト」に手が届くようになります。
このレンジでまず候補に挙げたいのが、誰もが知る有名ブランドの「ギフト専用商品」です。例えば、トワイニングやフォションといった老舗ブランドは、ご家庭用の手頃な商品とは別に、ギフト向けの特別な茶葉や美しいデザイン缶を展開しています。特にフォションの代名詞「アップルティー」のゴールド缶などは、2000円台で購入できるにもかかわらず、その知名度と華やかさで「しっかりした贈り物」という印象を与えてくれます。
選ぶ楽しさを贈る「体験型ギフト」も人気
また、この価格帯で絶大な人気を誇るのが、日本発のお茶専門店「ルピシア」の看板商品「ブック オブ ティー」シリーズです。その名の通り、分厚い「本」の形をした特大ボックスを開くと、中には30種類もの多彩なティーバッグがずらりと並んでいます。色とりどりのパッケージは圧巻で、「今日はどれを飲もうかな?」と選ぶワクワク感も一緒にプレゼントできるのが最大の魅力。お子様のいるご家庭や、流行に敏感な女性へのギフトとして特におすすめです。
デザインで差をつけるなら
「センスいいね!」と言われたいなら、スリランカの老舗ジョージスチュアートティーもチェックしてみてください。試験管のようなボトルに茶葉が入ったスタイリッシュなセットや、重厚な缶入りのアソートが2000円〜3000円前後で手に入ります。男性にも喜ばれるクールなデザインでありながら、ANAのファーストクラス等でも採用される本格的な味わいが楽しめます。
リーフか?ティーバッグか?迷った時の判断基準
この価格帯になると「缶入りのリーフティー(茶葉)」も選択肢に入ってきますが、ギフトとして贈る際は慎重になりましょう。相手が「普段からポットで紅茶を淹れている」と分かっている場合や、「こだわりの趣味人」である場合を除き、基本的には「高級ラインのティーバッグ」を選ぶのが無難です。
現代のライフスタイルでは、急須や茶漉しを持っていない家庭も増えています。「手軽に最高級の味」を楽しめるティーバッグの方が、相手に負担をかけずに喜んでもらえる確率が高いですよ。
5000円以上の高級な詰め合わせ
特別な記念日や、大変お世話になった方への「本命ギフト」には、5000円以上の予算をかけて、記憶に残る逸品を選びたいですね。
ここぞという時におすすめしたいのが、「ロイヤルブルーティー」のようなワインボトル入りの高級茶です。木箱に入ったボトルティーは、お酒が飲めない方への最高級の贈り物として、料亭やファーストクラスでも採用されているほどの実力派です。また、「TWG Tea」の豪華な缶入りセットも、圧倒的なラグジュアリー感があり、開けた瞬間の感動をお約束できます。
注目を集める国産の和紅茶
「紅茶といえばイギリスやスリランカ」というイメージが強いかもしれませんが、今、私の周りの紅茶通たちの間でも話題沸騰中なのが、日本国内で作られる「和紅茶(国産紅茶)」です。日本の気候風土で育った茶葉を使って作られるこの紅茶は、海外産とは全く異なる独自の進化を遂げており、そのクオリティの高さから静かなブームを巻き起こしています。
和紅茶の最大の特徴は、何と言っても「渋みの少なさと、柔らかな甘み」にあります。海外の紅茶(特にアッサムやウバなど)は、ミルクや砂糖を入れることを前提とした力強い渋みを持つものが多いですが、和紅茶は真逆です。日本の軟水で淹れることを前提としているため、砂糖を入れなくても口当たりが優しく、茶葉本来のほのかな甘みを感じることができるんです。そのため、「普段は紅茶に砂糖を入れるけれど、和紅茶ならストレートで美味しく飲める」という方も少なくありません。
和菓子にも合う「日本人のための紅茶」
主に日本茶でおなじみの品種(「やぶきた」など)や、国産の紅茶用品種(「べにふうき」など)から作られているため、どこか懐かしく、繊細な日本人の味覚にすっと馴染みます。この特性から、ケーキやクッキーなどの洋菓子はもちろんですが、あんこたっぷりの羊羹やお饅頭、カステラといった「和菓子」との相性が抜群なんです。食中茶として、天ぷらや煮物などの和食に合わせても味が喧嘩しません。
ギフトとしての「和紅茶」の魅力
贈り物としての視点で見ると、「日本のいいもの」を再発見する喜びや、地産地消・サステナビリティへの配慮といったストーリー性を添えられるのが大きなメリットです。海外ブランドの強い香料(フレーバー)が苦手という方や、年配の方へのギフトとしても、「飲みなれた日本茶に近い感覚」で楽しんでもらえるため、失敗が少ない選択肢と言えるでしょう。
おすすめのブランドとしては、福岡県産の茶葉にこだわった和紅茶専門店「きごころ」や、英国王室御用達ブランドでありながら日本の茶葉を認めて商品化した「MINTON(ミントン)」の和紅茶シリーズなどが挙げられます。特にMINTONの「京(みやこ)」や「柚子」といったフレーバーは、和モダンなパッケージも相まって、センスの良いギフトとして非常に人気があります。
和紅茶ギフトはこんな方におすすめ
- 健康志向の方へ:砂糖なしでも美味しいので、糖分を気にされる方に喜ばれます。
- 年配の方へ:渋みが少なく飲みやすいので、日本茶派の方にも抵抗なく受け入れてもらえます。
- 和菓子好きな方へ:「大福と一緒に飲んでみて!」と一言添えて贈ると素敵ですね。
素敵な紅茶ギフトで感謝を伝えよう
紅茶のギフトは、単なる飲み物を贈るだけでなく、「ほっと一息つく時間」を贈ることでもあります。高級なブランドやおしゃれなパッケージも大切ですが、一番大切なのは「あの人、仕事で疲れているから癒やされてほしいな」とか「美味しい紅茶でリラックスしてほしいな」という、あなたの温かい気持ちです。
今回ご紹介した選び方やマナーを参考に、ぜひあなたの大切な方にぴったりの紅茶を見つけてみてくださいね。素敵なティータイムが、あなたと相手の絆をより深めてくれることを願っています。


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