こんにちは。贈答品の達人手帖、運営者の「TAKE」です。
創業400年を超える京都の老舗、薫玉堂。そのモダンでおしゃれなパッケージと、伝統を感じさせつつも現代の暮らしに馴染む香りは、自分へのご褒美にはもちろん、大切な方へのギフトやプレゼントとしても大変注目されていますね。ただ、いざ選ぼうとすると「種類が多くてどの香りがいいのか分からない」「人気の香りはどれなんだろう?」「通販で買いたいけれど香りのイメージが湧かなくて不安」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。特に初めて購入する場合や、失敗したくない贈り物であればなおさらです。実は私も最初は、東京や大阪の店舗まで足を運ぶべきか、それとも口コミや評判を信じてネットで買うべきか迷った経験があります。

- 初心者でも失敗しない人気の香りとその特徴が具体的に分かります
- お試しに最適な詰め合わせセット「朱」と「藍」の選び方が分かります
- 相手の性別や好みに合わせた間違いのないギフト選びができるようになります
- 購入前に知っておきたい店舗情報や正しいお香の焚き方をマスターできます
ギフト選びに役立つ薫玉堂で人気の香りの探し方
薫玉堂のお香はどれも魅力的ですが、いきなりフルサイズの商品を買うのは勇気がいるものです。お香は香水と同じで、人によって「心地よい」と感じるか「キツイ」と感じるかの好みが大きく分かれるアイテムでもあります。特にギフトとして贈る場合、相手の好みを外さないか心配になりますよね。ここでは、初めての方でも安心して「これだ!」と思える香りに出会うための、失敗しない探し方を詳しくご紹介します。
お試しに最適な詰め合わせセットの朱と藍どっち?

まず最初におすすめしたいのが、少量ずつ複数の香りを試せるアソートセット、その名も「試香(しこう)」です。これは、薫玉堂の代表的な香りが6種類ずつ入っており、パッケージの色によって「朱(アカ)」と「藍(アオ)」の2種類に分かれています。
私が実際に試してみて感じたのは、このセットこそが「自分の好みの基準」を作るのに最適だということです。いきなり特定の一箱を買って「思っていたのと違った…」となってしまうのは非常にもったいないですよね。まずはこのセットで自分の鼻、あるいは贈る相手の反応を確認するのが、最も賢い「黄金ルート」だと言えます。
では、「朱」と「藍」は具体的にどう違うのでしょうか?それぞれの特徴と、収録されている香りのラインナップを比較してみましょう。

| セット名 | 収録されている香り(全6種) | 全体の特徴・方向性 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| 試香「朱」 | ・境町101(基準)
・北山のバラ(華麗) ・大原のコスモス(淡い甘さ) ・北野の紅梅(高潔な酸味) ・醍醐の桜(瑞々しさ) ・祇園の舞妓(パウダリー) |
【華やか・暖色系】
フローラルや甘めの香りが中心です。春や秋のような、温かみのある優しい空気をまとっています。 |
・花や甘い香りが好きな方
・女性へのギフト ・華やかな気分になりたい時 ・春先の贈り物に |
| 試香「藍」 | ・境町101(基準)
・美山のレンゲ(甘酸っぱさ) ・音羽の滝(清涼感) ・八瀬の薫衣草(ラベンダー) ・三室戸の蓮(清廉) ・宇治の抹茶(深み・苦味) |
【清涼・寒色系】
スッキリとして落ち着きのある香りが中心です。夏や冬の澄んだ空気のような、凛とした静けさがあります。 |
・甘さを抑えたい方
・男性へのギフト ・静かにリラックスしたい時 ・夏場のリフレッシュに |
この表を見ていただくと分かる通り、どちらのセットにもブランドの顔である「堺町101」が含まれている点が非常に秀逸です。ユーザーはまずこの「境町101」を焚いてみて、それを基準に「もっと甘いほうがいいなら朱の『祇園の舞妓』」「もっとスッキリしたほうがいいなら藍の『音羽の滝』」といった具合に、自分の好みの方向性を測ることができるんです。

選び方のコツとしては、贈る相手のイメージカラーで選ぶのも一つの手です。明るく可愛らしい雰囲気の方なら「朱」、クールで知的な雰囲気の方なら「藍」といった具合ですね。また、季節感も重要です。汗ばむ季節には「藍」の清涼感が喜ばれますし、木枯らし吹く季節には「朱」の温もりが恋しくなります。もし予算が許すなら、両方のセットを購入して全11種(境町101が重複するため)をコンプリートしてみるのも、最高に贅沢な楽しみ方ですよ。
実際に使った人の口コミや評判をチェック
香り選びでやはり気になるのは、実際に使っている方々のリアルな声です。公式サイトの綺麗な説明文だけでは分からない、使用感やメリット・デメリットについて、ネット上の口コミや評判を徹底的にリサーチしてみました。
ポジティブな口コミ・評価要因
- 「お寺感」の再現性が高い:旅行に行けなくても、自宅にいながら京都の寺院にいるような非日常感を味わえる点が最大の価値とされています。目を閉じればそこはもう京都、という体験にお金を払う感覚ですね。
- インテリアとしての優秀さ:日本の伝統色を用いたモダンなパッケージデザインは、そのまま部屋に置いておくだけで様になります。生活感を消してQOL(生活の質)を上げてくれるアイテムとして認識されています。
- 身体への優しさ:天然香料が主体であるため、安価な合成線香で感じることのある「喉のイガイガ」や「人工的な香料による頭痛」がないという、健康面での評価も非常に高いです。
このように、「香りそのもの」だけでなく「体験」や「空間演出」としての評価が高いのが薫玉堂の特徴です。特に「お寺の香りで癒やされる」という声は圧倒的で、忙しい現代人が求めるマインドフルネスな需要に合致していると言えます。
一方で、購入前に知っておくべきネガティブな意見や注意点も存在します。
ネガティブな口コミと対策
「実家の仏壇の匂いがする」
これはお香あるあるですが、特に「三室戸の蓮」や「堺町101」などの伝統的な香りは、漢薬や白檀を多く含むため、若い世代や洋風の香水に慣れている方からは「お線香っぽい」「仏壇みたい」と敬遠されることがあります。
【対策】
こうした「お仏壇感」を避けたい場合は、よりモダンに調香された「音羽の滝(アクア系)」や「北山のバラ(フローラル系)」を選ぶのが正解です。これらは良い意味でお線香らしさが薄く、ルームフレグランスとして使いやすいですよ。
「香りの強弱について」
「祇園の舞妓」は甘すぎて化粧臭いと感じる人がいる一方、広いリビングでは香りが弱すぎて物足りないという意見も散見されます。
【対策】
お香は部屋の広さや換気状況によって感じ方が全く変わります。香りが強いと感じる場合は、換気扇を回したり窓を少し開けたりして空気の流れを作るとマイルドになります。逆に弱い場合は、一度に2本焚いてみるなどの調整が可能です。
贈り物として喜ばれるお香の焚き方

お香をプレゼントする際、ただモノを渡すだけでなく、粋な使い方やちょっとした豆知識も合わせて伝えてあげると、相手にとっての体験価値がぐっと高まります。「どうやって使うのが正解なの?」という疑問を先回りして解決してあげましょう。
燃焼時間と「時間の使い方」の提案
薫玉堂のスティックタイプのお香は、燃焼時間が約20分から25分ほどです。実はこの時間、人間の集中力が持続する時間(ポモドーロ・テクニック等)や、家事の合間のちょっとしたティータイムにぴったりの長さなんです。「このお香が燃え尽きるまでは読書に没頭しよう」「これが消えたら家事を再開しよう」といった具合に、時間を区切るタイマー代わりとして使うのも素敵な提案です。
京都流・残り香(のこりが)のおもてなし
お香の楽しみ方は、煙が出ている最中だけではありません。京都の粋なおもてなしとして、「来客の30分前に焚き終えておく」という方法があります。こうすると、煙たさが完全に消えて、部屋の空間そのものに微かな「残り香」だけが上品に漂う状態になります。客人が訪れた瞬間、「あれ?なんだかいい匂いがする」と感じさせる、奥ゆかしい演出ができるのです。これを伝えてあげると、「おしゃれな使い方を知れた!」と喜ばれること間違いなしです。
保管方法と使用期限について
検索でもよく調べられているのが保管方法です。お香には食品のような厳密な消費期限はありませんが、香料は徐々に揮発してしまうため、鮮度は命です。特に柑橘系などは酸化が早いため、開封後は半年から1年以内を目安に使い切るのがおすすめです。
また、湿気と直射日光は大敵です。湿気を吸うと「立ち消え(途中で火が消える)」の原因になりますし、日光は香りを変質させます。梅雨時などは、パッケージごとジップロックや密閉容器に入れて冷暗所で保管するのがベストです。この一言を添えるだけで、贈り主の気遣いが伝わりますよ。
東京や大阪など店舗で香りを確認する
「口コミは分かったけれど、やっぱり自分の鼻で確かめてから買いたい!」という方も多いでしょう。薫玉堂は京都の西本願寺前にある本店以外にも、いくつかの直営店を主要都市に展開しています。実店舗には、オンラインでは味わえない「接客」と「体験」があります。
- 京都本店(西本願寺前)
創業の地であり、ブランドの世界観が凝縮された聖地です。すべてのラインナップが揃うのはもちろん、貴重な香木の量り売りなどもあり、お香ファンなら一度は訪れたい場所です。
- KITTE丸の内店(東京)
東京駅直結という抜群のアクセスを誇ります。仕事帰りのビジネスマンや、新幹線に乗る前のギフト探しに最適。場所柄、手土産需要に応じた提案が得意なスタッフさんが多い印象です。
- NEWoMan横浜店
ファッション感度の高い層に向けた、ライフスタイル提案型の店舗です。おしゃれなディスプレイは見るだけで参考になりますし、デートのついでに立ち寄るのにも良い雰囲気です。
- 心斎橋PARCO店(大阪)
関西の拠点として、若年層へのアプローチも意識された店舗。買い物の合間にふらっと立ち寄りやすい立地にあります。
店舗に行くと、知識豊富なスタッフの方に「〇〇な気分の時に使いたい」「〇〇代の男性へのギフト」といった相談ができるのが最大のメリットです。ただ、遠方でなかなか行けないという方は、やはり前述の「試香」セットをネットで取り寄せるのが一番確実かなと思います。最近は公式オンラインショップも充実しており、ギフトラッピングも丁寧に対応してくれるので安心です。
各店舗の詳しい営業時間やアクセスについては、公式サイトの店舗情報ページをご確認ください。
(出典:薫玉堂公式サイト『店舗情報』)
中川政七商店との違いやコラボ商品を知る
薫玉堂について調べていると、よく関連キーワードとして出てくるのが「中川政七商店」です。「これって同じ会社なの?」「どっちで買うべき?」と混乱する方もいるかもしれません。
結論から言うと、両社は別の会社ですが、薫玉堂は中川政七商店とのコラボレーション商品を展開しています。中川政七商店は日本の工芸を元気にするというビジョンを持つ奈良の老舗企業であり、その店舗で薫玉堂のお香が取り扱われていることも多いのです。
特に注目なのが、コラボ限定の香り「奈良1716」です。これは古都・奈良をイメージして作られており、白檀をベースに少しスパイシーさが加わった、薫玉堂の「寺町」シリーズに近い雰囲気を持っています。しかし、「寺町」よりも少し軽い甘さが特徴で、非常に上品な仕上がりです。
重要なのは、これらのコラボ商品は中川政七商店の店舗やオンラインショップ限定での取り扱いとなる場合が多く、薫玉堂の本店や公式オンラインでは購入できないことがある点です。「人とは違う、少しレアなギフト」を探しているなら、あえてこのコラボ商品を狙ってみるのも面白い選択ですね。逆に、薫玉堂のフルラインナップを見たいなら、やはり薫玉堂の直営店か公式ショップを見るのが正解です。
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決定版!薫玉堂で人気の香りを相手別に提案
ここからは、数あるラインナップの中から、特に検索ボリュームが多く、ギフトとしての満足度も高い「人気の香り」を厳選してご紹介します。「誰に贈るか」「どんなシーンで使ってほしいか」という視点で分類しましたので、あなたの目的に合わせて選んでみてください。
定番の境町101は失敗しないギフト

「とにかく外したくない」「一番人気が知りたい」という方には、迷わずこれをおすすめします。薫玉堂の京都本店の住所を名前に冠したシグネチャーセント、「境町101(さかいまち101)」です。
この香りのコンセプトは「西本願寺門前町にたゆたう香り、や店内に陳列された香木・線香が融合した香り」。まさに薫玉堂という空間そのものを再現しています。香調としては、伝統的なお線香のウッディさをベースにしつつ、現代的な軽やかさと微かな甘みを加えた絶妙なバランス型です。
調香帳に基づいた漢薬の複雑なブレンドにより、特定の花やスパイスが突出することなく、全体として「静寂」と「懐かしさ」を醸し出しています。ユーザーレビューでも「心が落ち着く」「お寺の香りそのもの」という評価が圧倒的。「甘すぎず、辛すぎない」という点が、お香初心者にとっての「基準点」として機能するため、好き嫌いが分かれにくいのが最大の特徴です。
【おすすめシーン】
読書、瞑想、就寝前、または来客前の空間浄化など。あらゆるシーンで活躍する「万能選手」です。
女性に好まれる美山のレンゲや醍醐の桜

女性へのプレゼントや、春らしい華やかな気分を贈りたい時には、こちらの2つが鉄板です。
美山のレンゲ(みやまのれんげ)
京都府北部の自然豊かな里山、美山(みやま)をイメージした香りです。野原一面に咲くレンゲの花と、霞がかった空のような楚々とした甘酸っぱさが表現されています。香調は「フルーティ・フローラル」ですが、人工的な果実感ではなく、あくまで野草の持つ自然な甘酸っぱさが主体。白檀の穏やかなウッディさが下支えとなり、子供の頃に遊んだ野原を想起させるようなノスタルジックな香りです。「可愛い香りが好きだけど、香水のようにキツイのは苦手」という女性にぴったりです。
醍醐の桜(だいごのさくら)
豊臣秀吉による「醍醐の花見」で知られる世界遺産・醍醐寺の桜をイメージした香りです。一般的な「桜の香り」というとチェリー系の甘いものを想像しがちですが、こちらは樹皮や葉の要素を含んだ落ち着きがあり、甘さの中に微かなパウダリーさを感じる上品な仕上がりです。何より、お線香自体の色が可愛らしいピンク色であるため、視覚的なギフト映えも抜群。入学・就職祝いや、春の訪れを祝う贈り物として圧倒的な人気を誇ります。
男性へのプレゼントなら清涼感ある音羽の滝

「甘ったるい香りはちょっと…」という男性や、夏場にスッキリしたい時におすすめなのが「音羽の滝(おとわのたき)」です。
清水寺の「音羽の滝」をモチーフにしたこの香りは、千年以上途切れることなく流れ落ちる清らかな湧水をイメージしています。最大の特徴は、お香には珍しい「アクアティック(水)」の要素を含んでいること。白檀をベースにしつつも、東山三十六峰の涼やかな風や水しぶきを感じさせる、非常にスッキリとした甘さが魅力です。
煙たさや重苦しさが極限まで抑えられており、残り香も清潔感があるため、「お香=煙たい」というイメージを覆してくれます。パッケージも美しい「藍色(ジャパンブルー)」であることから、見た目もクールで男性へのギフトとして非常にスマート。父の日や、男性の上司へのちょっとしたお礼にも最適です。
朝の身支度の時間や、仕事中に集中力を高めたい時のBGMならぬ「BGS(Background Scent)」としても最適です。頭をクリアにしてくれるような清涼感がありますよ。
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リフレッシュに最適な宇治の抹茶
食後のリフレッシュや、コーヒー・お茶の時間に合わせて楽しんでほしいのが「宇治の抹茶(うじのまっちゃ)」です。
日本三大茶の一つである宇治抹茶をテーマに、茶樹が織りなす美しい縞模様の茶畑をイメージしています。この香りの凄いところは、単なる「お茶の匂い」ではなく、抹茶特有の「苦味」と「甘み」のレイヤード構造を持っている点です。白檀や桂皮(シナモン)を調合することで、ほうじ茶のように焙煎された香ばしさと、茶葉の青々しいグリーンノートが見事に共存しています。
「奥深い甘さ」と「渋みの後のコク」を感じられるため、甘いお菓子を食べた後の空間のリセットや、気分転換に最適です。また、「京都らしさ」が誰にでも分かりやすく伝わる香りなので、外国人観光客や海外の方への日本土産としても非常に喜ばれます。
薫玉堂で人気の香りを贈って喜ばれよう
薫玉堂のお香は、単なるルームフレグランスの枠を超え、400年の歴史と京都の美しい情景を生活空間に取り入れる「体験」そのものです。
「境町101」で伝統的な安心感を贈るもよし、「音羽の滝」で現代的な涼を届けるもよし、「醍醐の桜」で季節の喜びを分かち合うもよし。贈る相手の顔を思い浮かべながら、その人の暮らしに寄り添うぴったりの香りを選んでみてください。もしどうしても迷ってしまったら、まずは「試香」セットでご自身の鼻で確かめてみるのが一番の近道です。あなたと、あなたの大切な方の暮らしが、素敵な香りで彩られますように。
※本記事で紹介した使用感や香りの印象は個人の感想であり、効果を保証するものではありません。価格や在庫状況は変更される場合があるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。

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