達磨の色の意味とは?願い事別のおすすめと選び方
願いを込める縁起物として知られるだるま。その丸いフォルムは「七転び八起き」の不屈の精神を表し、多くの人々に愛されてきました。定番の赤いだるまの意味は知っていても、最近では様々な色のだるまを見かけます。「達磨の色にはどんな意味があるんだろう?」と疑問に思う方も多いでしょう。例えば、だるまの青が持つ意味や、だるまの色で金が持つ意味、さらにはだるまの色でオレンジが持つ意味や、紫のだるまが持つ意味まで、実に多彩です。もちろん、だるまの色でピンクが持つ意味や、伝統的なだるまの色で白が持つ意味も気になるところです。
この記事では、定番から高崎だるまの色が持つ意味に至るまで、達磨の色の意味を徹底的に解説します。あなたの願い事にぴったりのだるまを見つけるお手伝いをします。
- 各色の具体的な意味とご利益
- 定番の赤と白の色の違い
- 商売繁盛や金運など目的別のおすすめ色
- 贈り物としてだるまを選ぶ際のポイント
定番から希少色まで!達磨の色の意味を解説
- だるまの色で一番人気なのは何色ですか?
- 縁起の良いだるまの色は?
- 赤いだるまの意味と白との違い
- だるま色意味白:目標達成
- 「黒達磨」とはどういう意味ですか?
だるまの色で一番人気なのは何色ですか?

だるまの色として、最も伝統的で、今でも一番人気なのはやはり「赤色」です。赤いだるまは、古くから魔除けや厄除けの色として人々に親しまれてきました。
この赤色には、二つの大きな由来があるとされています。一つは、だるまのモデルである達磨大師が、インドから中国へ渡った高僧であり、高位の僧が身に着ける「法衣(ほうい)」が赤色(緋色)だったことに由来するという説です。もう一つは、より実生活に根差した理由です。
日本では江戸時代に「痘そう(天然痘)」が猛威を振るい、非常に恐れられていました。当時の人々は、赤色が病魔を退けると信じており、病人の周りに赤い幕を張ったり、赤い置物を飾ったりする風習がありました。この風習とだるまが結びつき、魔除け・病気除けの縁起物として赤いだるまが広まったと言われています。(出典:高崎だるま協同組合「だるまの歴史」)
ただ、近年では人々の願い事も多様化しています。赤色以外にも様々なカラーだるまの人気が高まっており、金運の黄色や学業の青色、恋愛のピンク色など、特定の願いに特化した色が「自分のためのだるま」として選ばれることも増えました。
人気の定番は今も昔も「赤」
赤色は「家内安全」「開運吉祥」「商売繁盛」など、あらゆる幸運を呼び込む総合的なご利益を持つ元祖の色として、今でも最も多く選ばれています。どの色にするか迷った時は、赤色を選べば間違いありません。
縁起の良いだるまの色は?

結論から言えば、だるまは基本的にどの色も縁起の良いものです。特定の色が他より優れている、または劣っているということはありません。大切なのは、自分の願い事や目的に合わせて最適な色を選ぶことです。
例えば、総合的な幸運や家族の健康、商売繁盛を願うなら、伝統的な赤色が最も適しています。一方で、明確な目標がある場合は、その分野の運気を高めるとされる特化した色を選ぶと良いでしょう。
- 金運・財運アップを強く願うなら:黄色や金色
- 受験合格や資格取得を目指すなら:青色や白色
- 素敵な出会いや結婚を願うなら:ピンク色
- 家族や自身の健康を第一に願うなら:緑色
このように、「自分や贈る相手が何を願っているか」を基準に選んだ色が、その人にとって最も「縁起の良いだるまの色」となると言えます。
だるまは「七転び八起き」の象徴です。どの色を選んでも、だるまが持つその不屈の精神が、あなたの願いが叶うまで側で見守り、後押ししてくれる存在になるはずですよ。
赤いだるまの意味と白との違い

だるまの中でも、特に赤と白は古くから存在する伝統的な色です。どちらも非常に縁起が良い色ですが、そのご利益や意味合いには明確な違いがあります。
赤いだるまの意味:魔除けと総合運
前述の通り、赤いだるまは「魔除け」「厄除け」の意味が最も強いとされています。赤は太陽や火を連想させる力強い色であり、神社の鳥居にも使われるように、古来より神聖な力で災難を払い、幸運を呼び込むと信じられてきました。
そのため、ご利益も「家内安全」「諸病厄除」「開運吉祥」といった、家族全体や物事全般の平穏無事を願う総合的なものが多いのが特徴です。特定の願い事というよりは、オールマイティなお守りとして選ばれます。
白いだるまの意味:目標達成と純粋性
一方、白いだるまは「純粋」「清浄」を象徴する色です。神聖さを表す色でもあり、そのクリーンなイメージから、「目標達成」や「合格祈願」といった意味合いで用いられることが多くあります。
まだ何色にも染まっていない状態から、大きな目標を成し遂げるという強い意志や、「物事の始まり」を表します。受験や資格試験、あるいは結婚のような新しい門出など、明確なゴールを目指す際に最適です。 (出典:白河だるま総本舗「だるまの色と意味」)
赤と白の違い早分かりまとめ
- 赤だるま:魔除け・厄除けがベース。「守り」と「総合運アップ」を願う。
- 白だるま:純粋・目標達成がベース。「新しいスタート」や「一点集中」の願いを込める。
だるま色意味白:目標達成

白いだるまが持つ「目標達成」や「合格祈願」の意味は、非常に強力なものとして知られています。
白は純粋無垢であり、これから何色にでも染まることができる「可能性の色」です。そのため、「受験合格」や「資格取得」といった、明確な目標に向かってひたむきに努力する人を応援する色とされています。就職活動や昇進試験、スポーツの大会での目標達成祈願にも選ばれます。
また、その清らかなイメージから「護身(お守り)」や「小授安産祈願」といったご利益もあるとされています。さらに、白寿(はくじゅ・99歳のお祝い)にも通じることから、「長寿」「延寿」といった健康長寿を願う意味も持っており、ご年配の方への贈り物としても喜ばれます。
白いだるまの主なご利益
- 合格祈願(受験、就職、資格など)
- 学力向上
- 大願成就・目標達成
- 長寿・延寿(白寿)
- 護身・安産祈願
「黒達磨」とはどういう意味ですか?

黒いだるま(黒達磨)は、他の色とは一線を画す、非常に力強い意味を持っています。その意味は大きく分けて二つあります。
一つ目は、最も有名なご利益である「商売繁盛」や「黒字必達」です。「黒字になる」という言葉にかけて、事業の成功や経営の安定、財産を守るといった、ビジネスや金運に関する強い願いを込める縁起物です。多くの経営者や個人事業主の方が、事務所や店舗に飾る色として選ばれます。
二つ目は、強力な「厄除け」や「魔除け」の力です。黒は「他の色に染まらない」という特性を持ち、また「悪い気を吸収し封じ込める」色とも考えられています。あらゆる災難や邪気を払い、天災などを回避するお守りとしての側面も持ち合わせています。
黒だるまが持つ二つの強力な側面
- 守りの側面(厄除け):厄払い、魔除け、天災回避、悪い気を寄せ付けない。
- 攻めの側面(商売繁盛):黒字必達、事業繁栄、財産構築、威厳の保持。
このように、黒だるまはビジネスの成功という「攻め」と、厄災を退ける「守り」の両方を願うことができる、頼もしい色です。
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達磨の色の意味を知って贈り物を選ぼう
- だるま色意味金と青の意味
- ピンク・オレンジ・紫だるまの意味
- 高崎だるまの色と意味の豆知識
- プレゼントする場面紹介
だるま色意味金と青の意味

だるまには、金運や仕事運といった、現代社会で特に求められるご利益に特化した色も存在します。特に人気なのが金色(または黄色)と青色です。
金だるま:金運と勝利
金色(または黄色)のだるまは、その見た目通り「金運」「財運」の最強の象徴です。黄色が五穀豊穣や実りの色として金運を意味するのに対し、金色はより直接的に「富」「財産」「名声」を呼び込むとされています。「巨富構築」といった大きな財を成すことへの願いも込められます。
また、オリンピックの金メダルに象徴されるように、「金賞」や「優勝」にも通じることから、スポーツの大会やコンテストでの必勝祈願、入賞祈願など、ナンバーワンを目指す場面でも選ばれる縁起の良い色です。
青だるま:仕事運と学業
青色のだるまは、冷静さや知性、集中力を象徴する色です。「青雲(せいうん)の志」という言葉(立身出世を意味する中国の故事に由来)があるように、「立身出世」や「独立開業」といったキャリアアップに関するご利益があるとされています。
また、知性や集中力を高める色とも言われ、「就職活動」や「昇進・昇給」だけでなく、白いだるまと同様に「学力向上」を願う色としても適しています。特に研究開発職や技術職、専門職など、冷静な判断力や深い知識が求められる仕事や勉強での成功を願う人におすすめです。
ピンク・オレンジ・紫だるまの意味

近年では、人々のライフスタイルや価値観の変化に伴い、人間関係や個人の内面的な幸福に焦点を当てた、多彩なカラーだるまも増えています。これらは比較的最近になって定着した色ですが、強い人気を持っています。
ピンクだるま:恋愛・美容
優しくかわいらしいピンク色のだるまは、「恋愛運」全般を強力にサポートします。「恋の導き」や「良縁成就」、「結婚祈願」など、素敵な出会いやパートナーシップを願う人にぴったりです。
さらに、その柔らかな色合いから、「ダイエット成功」や「若返り(アンチエイジング)」、「美白祈願」など、内面・外面の美に関するご利益もあるとされ、美容や健康を願う女性からも高い人気を集めています。
オレンジだるま:子宝・繁栄
太陽のような明るさと温かさを持つオレンジ色は、「代々の繁栄」を象徴します。会社や商店、そして一家が末永く栄えることを願う色です。赤(魔除け)と黄色(金運)の中間色として、温かい家庭と経済的な豊かさの両方を引き寄せるとも言われます。
また、「大きな夢」や「願望の実現」を後押しする力もあるとされています。だるまの持つ「安産祈願」のご利益と合わせて、「子宝に恵まれる」ことを願う色として選ばれることもあります。
紫だるま:個性・精神安定
紫色は、聖徳太子の冠位十二階でも最高位の色とされたように、古くから「高貴」「気品」を象徴する色でした。「高貴な人との縁」や、自身の「品格向上」を願う意味があります。
また、ミステリアスな色合いから「個性発揮」や「インスピレーション向上」を助けるとされ、芸術家やクリエイターにもおすすめです。「人間関係円滑」や「精神安定」といった、内面的な充実や心の平穏をサポートするご利益も特徴です。
高崎だるまの色と意味の豆知識

だるまと言えば、群馬県の「高崎だるま」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。高崎だるまは、日本国内で最も生産量が多いことで有名で、「福だるま」や「縁起だるま」として全国的に知られています。(出典:高崎市公式「高崎だるま」)
高崎だるまの最大の魅力は、その縁起の良い顔立ちにあります。眉毛は「鶴」、髭は「亀」を表現して描かれています。「鶴は千年、亀は万年」のことわざ通り、長寿や吉祥の象徴である二つの動物を顔に宿した、非常におめでたいだるまなのです。
豆知識:カラーだるまの先駆けとしての高崎だるま
現在のように多彩なカラーだるまが広まった背景には、戦後の高度経済成長期に、高崎だるまが多様な色合いのだるまを製造し始めたことがきっかけの一つと言われています。伝統的な赤や白だけでなく、時代のニーズに合わせて様々な願いに応えるための色が考案されました。伝統を守りつつも革新を続ける姿勢が、高崎だるまが日本一であり続ける理由の一つかもしれません。
高崎だるまにおける色の意味も、基本的にはこれまでご紹介してきた内容(赤は家内安全、黄色は金運、青は学業・仕事運など)に準じています。伝統的な製法と縁起の良い顔立ちで、様々な色の願いを込めることができるのが、高崎だるまの大きな魅力です。
プレゼントする場面紹介

特定の色に意味が込められただるまは、様々なシチュエーションでの贈り物(プレゼント)として最適です。贈る相手の状況や願いに合わせて色を選ぶことで、単なる置物を超えた、より心のこもったギフトになります。
だるまを贈る際には、「目入れ」の風習を伝えると、さらに喜ばれるでしょう。だるまは通常、目が描かれていない状態で販売されています。願い事をする時に左目(向かって右側)に墨を入れ、その願いが叶ったら感謝を込めて右目(向かって左側)を入れるのが一般的です。
プレゼントする際に、「あなたの願いが叶うように」と左目を入れて渡したり、相手に願いを込めて目を入れてもらったりと、だるまならではのコミュニケーションが生まれます。
| プレゼントする場面 | おすすめの色 | 込められた願い |
|---|---|---|
| 受験生・就活生へ | 白・青 | 合格祈願、学力向上、目標達成、就職成就 |
| 開店・開業・起業祝い | 黒・金・赤 | 商売繁盛、黒字必達、千客万来、事業繁栄 |
| 結婚祝い・新築祝い | 白・ピンク・オレンジ | 新しい門出、良縁・夫婦円満、一家繁栄、家内安全 |
| 病気のお見舞い・退院祝い | 緑・赤 | 病気回復、健康祈願、厄除け(魔除け) |
| 還暦のお祝い | 赤・紫・緑 | 魔除け(還暦の赤)、高貴・長寿、健康長寿 |
| 外国人へのお土産 | 赤・金 | 日本的な縁起物(Japan Red)、幸運(Gold) |
このように、相手の状況や将来の夢を思い浮かべながら色を選ぶことで、だるまは「応援する気持ち」や「いつでも見守る存在」としての役割を果たしてくれます。七転び八起きの精神とともに、心の支えとなる特別な贈り物となるでしょう。
総括:達磨の色の意味と選び方
この記事では、達磨の色の意味について、伝統的な赤や白から、金、黒、青、さらにはピンクや紫といった多彩な色まで詳しく解説してきました。色を選ぶことは、自分の願いや目標を再確認し、明確にすることでもあります。
最後に、だるまの色と選び方に関する要点をまとめます。
- だるまの色で一番人気なのは伝統的な「赤色」
- 赤色は魔除けや家内安全など総合的なご利益を持つ
- 近年は願い事に応じて様々な色の人気が高まっている
- 縁起の良い色とは自分の願いに合った色のこと
- 白いだるまと赤いだるまの違いは「目標達成」と「魔除け」
- だるまの色で白が持つ意味は合格祈願や目標達成
- 黒達磨は商売繁盛や黒字必達、厄除けの意味を持つ
- だるまの色で金が持つ意味は金運上昇や必勝祈願
- だるまの青が持つ意味は仕事運や学業成就
- だるまの色でピンクが持つ意味は恋愛運や美容
- だるまの色でオレンジが持つ意味は代々の繁栄
- 紫のだるまが持つ意味は個性発揮や精神安定
- 高崎だるまは眉毛が鶴、髭が亀で縁起が良い
- だるまはプレゼントする場面に合わせて色を選ぶと喜ばれる
- 自分の願いや贈る相手に最適な色を見つけることが大切


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