孫の成人式お祝い金相場は?祖父母からの贈り物ガイド
大切なお孫さんの成人、誠におめでとうございます。人生の大きな節目に、祖父母として心からのお祝いを贈りたいとお考えのことでしょう。しかし、いざ準備を始めると「孫の成人式のお祝い金、相場は一体いくらなのだろう?」と悩んでしまう方も少なくありません。家庭によっては10万、あるいは振袖費用として50万といった高額なケースも耳にしますが、一般的な金額が気になるところです。また、ご祝儀袋の書き方といったマナーや、現金の代わりに喜ばれるプレゼントを贈る場合のセンスも問われます。もし祖父母なしの家庭の場合はどうすれば良いのか、様々な疑問が浮かぶかもしれません。2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられましたが、多くの自治体では「二十歳のつどい」として20歳で式典が開催されており、お祝いのタイミングに迷うこともあるでしょう。
この記事では、そんな祖父母の皆様の悩みに寄り添い、お祝い金の相場からマナー、そして心に残る贈り物まで、網羅的に詳しく解説していきます。
- 祖父母から孫へ贈るお祝い金の具体的な相場
- お祝いを渡すタイミングやご祝儀袋の書き方などの基本マナー
- 男女別に選ぶ、お孫さんに本当に喜ばれるプレゼントのアイデア
- 大学入学祝いなど、他のライフイベントのお祝いとの比較
孫の成人式のお祝い金相場はいくら?
- 祖父母から贈る金額は10万?50万?
- 成人式のお祝いは祖母からいくら贈るべきですか?
- 成人式お祝い、姪との相場の違い
- 祖父母からいつ渡せばいいかのマナー
- のし袋の書き方と注意点
- 祖父母なしの場合のお祝い
- 孫の大学入学祝い金の相場はいくらですか?
- これまでの孫のお祝いの一覧は?
祖父母から贈る金額は10万?50万?

結論から言うと、祖父母から孫へ贈る成人祝いの相場は、1万円から10万円が最も一般的です。この金額は、お孫さん自身が使い道を考え、社会人になる前の支度金や、これからの自分のために有意義に使える現実的な範囲として定着しています。ただし、この金額には非常に幅があり、ご家庭の考え方や地域性、お孫さんとの関係性によって大きく変動するのが実情です。
例えば、初孫であったり、お孫さんの人数が少なかったりする場合には、特別な思いを込めて10万円以上を贈るケースも珍しくありません。実際に、成人式の大きな費用負担となる振袖の購入・レンタル費用や、前撮りの写真撮影代などを祖父母が援助する形で、お祝いとして30万円から50万円といったまとまった金額を贈ることもあります。これは「一生の思い出作りを応援したい」という祖父母の温かい気持ちの表れと言えるでしょう。
一方で、1万円から3万円程度を包むご家庭も多くあります。大切なのは金額の多さよりも「おめでとう」という祝福の気持ちです。特に、お孫さんが複数人いる場合は、将来のお祝い事も見越して公平性を保つことも考慮に入れる必要があります。お孫さんやご両親に気を遣わせすぎない範囲で、ご自身の家計に無理のない金額を準備することが何よりも重要です。
金額を決める際の考慮ポイント
お祝い金の額に迷った際は、以下の点を参考に総合的に判断するのがおすすめです。もし判断に迷う場合は、お孫さんの両親(ご自身の子ども)にそれとなく相談してみるのが最も確実な方法です。
- 関係性:初孫か、普段から交流が深いかなど、お孫さんへの思い入れの深さ。
- 経済状況:ご自身の現在の家計や、将来の計画に無理のない範囲で設定する。
- 他の親族とのバランス:可能であれば、父方・母方の祖父母間で金額の大きな差が出ないよう、事前に話し合っておくと角が立ちにくいです。
- 費用負担:振袖代やスーツ代、式典後の同窓会費用など、お祝い金以外の援助があるかどうか。
成人式のお祝いは祖母からいくら贈るべきですか?

祖父と祖母、どちらから贈るか、あるいは連名で贈るかによって金額が変わるわけではありません。一般的には「〇〇家(祖父母の苗字)から」として、家としてのお祝いとして贈るのが最もスムーズです。そのため、祖母個人として贈る場合でも、前述の通り1万円から10万円という相場を一つの目安と考えて差し支えありません。
もし祖父と祖母で別々に贈る習慣があるご家庭や、何か特別な意図がある場合は、それぞれが無理のない範囲でお祝いを用意するのが良い形です。例えば、祖父からはお祝い金として支度金を、祖母からは記念になるプレゼント(腕時計やアクセサリーなど)を贈るといった方法もあります。どのような形であれ、大切なのはご夫婦でよく話し合い、お孫さんへの祝福の気持ちをそろえることです。
成人式お祝い、姪との相場の違い

お祝い金の相場は、相手との関係性の近さによって変わるのが一般的です。祖父母から孫(直系の血族)へ贈る場合と、叔父・叔母から姪(傍系の血族)へ贈る場合では、やはり相場に違いが見られます。
一般的に、叔父・叔母から姪へ贈る成人祝いの相場は1万円から3万円程度です。これは祖父母からの金額よりも少し控えめになる傾向があります。もちろん、これはあくまで目安であり、普段からの付き合いの深さによって調整するのが良いでしょう。例えば、子どもの頃から我が子同然に可愛がってきた姪御さんであれば、5万円程度を贈ることもあります。
贈る相手 | 金額の相場 | 備考 |
---|---|---|
自分の子ども | 1万円~5万円 | お祝い金とは別に、振袖やスーツ代などの式典費用を負担することが多い。 |
孫 | 1万円~10万円 | 親よりも高額になる傾向があり、人生の門出を盛大に祝う意味合いが強い。 |
甥・姪 | 1万円~3万円 | 祖父母よりは控えめな額が一般的。関係性に応じて調整する。 |
友人・知人の子ども | 5千円~1万円 | お返しの負担をかけないよう、相手に気を遣わせない金額が望ましい。 |
祖父母からいつ渡せばいいかのマナー

成人祝いを渡すタイミングは、早すぎず遅すぎず、適切な時期を選ぶことが大切です。一般的には、新年が明けてから成人式当日までの間に渡すのが理想的とされています。成人式前にお祝いを渡すことで、お孫さんはそれを式典当日の晴れ着の費用や、式後の同窓会・二次会の費用に充てることができるという実用的なメリットもあります。
特に、成人式当日は式典への参加や旧友との再会、写真撮影などで、新成人ご本人は非常に忙しくなりがちです。そのため、できれば成人式の数日前から前日までに、ご自宅などでゆっくり会えるタイミングで手渡しするのが最も丁寧で喜ばれるでしょう。その際には、ぜひお祝いの言葉を直接伝えてあげてください。
もし遠方にお住まいで直接会うのが難しい場合は、成人式の1週間前~前日には届くように現金書留で郵送するのがおすすめです。郵送する際には、お祝い金だけでなく、心のこもったメッセージカードを添えると、より一層お祝いの気持ちが伝わります。
現金を普通郵便で送るのは法律違反です
現金を郵送する際は、必ず郵便局の「現金書留」サービスを利用してください。普通郵便や宅配便などで現金を送ることは郵便法第17条で禁止されています。大切な門出のお祝いですので、ルールとマナーをしっかりと守りましょう。(出典:e-Gov法令検索「郵便法」)
のし袋の書き方と注意点

お祝い金は、必ず「ご祝儀袋(のし袋)」に入れて渡すのがマナーです。選び方や書き方にも古くからの決まりがあるため、社会的な常識として事前に確認しておきましょう。
のし袋の選び方
成人祝いに使うのし袋は、水引が「紅白の蝶結び(花結び)」のものを選びます。蝶結びは、何度でも簡単に結び直せることから「学業や成長など、何度あっても嬉しいお祝い事」に使われます。結婚祝いなどで使う、一度結ぶと解くのが難しい「結び切り」や「あわじ結び」と間違えないように注意してください。
表書きの書き方
水引の上段中央に、毛筆や筆ペンを使い、濃い黒色で表書き(贈り物の名目)を書きます。一般的な表書きは以下の通りです。
- 祝成人
- 御成人御祝
- 祝御成人
- 御祝(他の用途にも使えるが成人祝いにも使用可能)
水引の下段中央には、表書きよりも少し小さめの字で、贈り主であるご自身のフルネームを楷書で丁寧に書きます。
中袋の書き方
中袋(または中包み)の表面中央には、包んだ金額を大字(だいじ)と呼ばれる旧字体の漢数字で書きます。これは、後から金額を改竄されるのを防ぐための慣習です。裏面の左下には、ご自身の住所と氏名を書きましょう。誰からのお祝いか分かるように、忘れずに記入してください。
そして、お祝い金として包むお札は、必ず新札(ピン札)を用意するのが礼儀です。これは「この日のために前もって準備していました」という心遣いを示す大切なマナーです。銀行の窓口や両替機で入手できますが、年末年始は混雑が予想されるため、早めに準備しておくことをお勧めします。
金額の書き方(大字)の例
- 1万円:金 壱萬圓 也
- 3万円:金 参萬圓 也
- 5万円:金 伍萬圓 也
- 10万円:金 拾萬圓 也
祖父母なしの場合のお祝い

成人祝いは、必ずしも祖父母から贈られなければならないものではありません。ご家庭の事情は様々ですので、「祖父母なし」の場合にどうするかは、ご両親の判断によります。形式にとらわれず、新成人を祝福する気持ちを最も大切にしてください。
叔父・叔母や親しい親戚の方が、祖父母の代わりというわけではありませんが、お祝いを贈ることはもちろん素敵なことです。その際の金額は、前述の通り1万円から3万円が目安となります。また、ご両親の親しいご友人などが、我が子同然に可愛がってきた新成人のためにお祝いを贈りたいと申し出てくれるケースもあります。その場合も、相手に気を遣わせない範囲で、ありがたく頂戴するのが良いでしょう。大切なのは、新成人が「多くの人に見守られ、祝福されている」と感じられることです。
孫の大学入学祝い金の相場はいくらですか?

成人祝いとよく比較されるのが、高校卒業後の大学や専門学校への入学祝いです。孫の大学入学祝いの相場は、1万円から5万円程度が一般的です。成人祝いと同様に、こちらもご家庭の方針や地域によって幅があります。
特に、お孫さんが実家を離れて一人暮らしを始める場合には、新生活の準備資金として家電や家具の購入費を援助する目的で、10万円以上を贈るケースも多く見られます。成人祝いが「大人としての門出」を祝うものであるのに対し、入学祝いは「学業への応援」という側面が強いため、その意味合いを考えて金額を決めるのも一つの方法です。
これまでの孫のお祝いの一覧は?

お孫さんの成長の過程では、成人祝い以外にも様々な伝統的なお祝いの機会がありました。主なものを振り返ってみましょう。これらの節目ごとにお祝いを贈り、成長を見守ってきたからこそ、成人という節目がより一層感慨深く感じられるのではないでしょうか。
お孫さんの主なお祝い行事
- 出産祝い:この世に生を受けたことを祝福する最初のお祝い。
- お宮参り・お食い初め:土地の氏神様への挨拶と、一生食べ物に困らないようにと願う伝統行事。
- 初節句:女の子は3月3日の桃の節句、男の子は5月5日の端午の節句。健やかな成長を願う。
- 初誕生日:1歳の誕生日を盛大に祝う。一升餅を背負わせるなどの行事も。
- 七五三:3歳、5歳、7歳の節目に、これまでの成長を神様に感謝し、将来の幸福を願う。
- 入園・入学祝い:幼稚園から大学まで、新たな生活のスタートを応援する。
成人祝いは、これらのお祝いの集大成であり、子どもから大人へと社会的に認められる非常に重要なイベントです。これまでの成長の思い出を振り返りながら、心を込めて最高のお祝いを準備したいものですね。
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孫の成人式お祝い金相場は?プレゼントも解説
- 【男女別】センスのいい喜ばれるプレゼント
- お祝いに添えるちょっとしたプレゼント
【男女別】センスのいい喜ばれるプレゼント

「現金だけでは少し味気ない」「記念に残るものを贈りたい」とお考えの場合は、プレゼントを贈るのも素晴らしい選択です。プレゼントのみを贈る場合の相場は、お祝い金と同様に3万円から10万円程度が目安となります。大人の仲間入りをするお孫さんにふさわしい、少し上質で長く使えるものが喜ばれるでしょう。
プレゼント選びで最も大切なのは、お孫さんの好みやライフスタイルを尊重することです。普段の会話の中から、欲しがっているものや興味のあること、好きなブランドなどをりサーチしておくと、心から喜んでもらえる贈り物を選べますよ。
男の子(お孫さん)に喜ばれるプレゼント
男性には、これから社会に出ていく上で役立つ、実用性とステータス感を兼ね備えたアイテムが人気です。自分ではなかなか買えないけれど、持っていると一目置かれるような「ホンモノ」が喜ばれます。
- 腕時計:「時間を大切にする大人になってほしい」というメッセージを込めて。就職活動やビジネスシーンでも使える、シンプルで上質なデザインのものがおすすめです。
- 財布・名刺入れ:上質な本革製品は、使い込むほどに味が出て長く愛用できる逸品です。日本の職人が手掛けたブランドなども人気があります。
- 高級ボールペン・万筆:自分の名前が刻印された一本は、契約書へのサインなど、人生の重要な場面で活躍する特別な記念品になります。
- オーダーメイドスーツのギフト券:成人式や就職活動で自信を持って臨めるよう、体にぴったり合ったスーツを仕立てる特別な体験をプレゼントできます。大手紳士服店などでは、採寸から生地選びまで楽しめるギフトカードを用意しています。
女の子(お孫さん)に喜ばれるプレゼント
女性には、大人の女性としての魅力を引き立てる、華やかで特別なアイテムが喜ばれる傾向にあります。長く大切にできる、質の良いものを選んであげましょう。
- ジュエリー:20歳の記念にふさわしい「一生もの」になるアクセサリー。特に、一粒ダイヤのネックレスや、プラチナやK18素材のピアスなどは、流行に左右されず長く使えます。誕生石をあしらったデザインも素敵です。
- ブランドバッグ・革小物:少し背伸びした、憧れのブランドのバッグや財布は、特別な日の記念になります。長く使えるベーシックなデザインがおすすめです。
- 高級コスメ:自分ではなかなか手が出せないデパートコスメ(デパコス)のスキンケアセットや、名前を刻印できるリップスティックなどは、メイク好きなお孫さんなら間違いなく喜んでくれます。
- フラワーギフト:生花の花束も素敵ですが、美しさが長持ちするプリザーブドフラワーや、インテリアとして飾れるおしゃれなスワッグなども記念に残る贈り物として人気です。
お祝いに添えるちょっとしたプレゼント

お祝い金がメインだけれど、何か品物も添えたいという場合には、相手に気を遣わせない程度の「ちょっとしたプレゼント」をプラスするのがおすすめです。心のこもった贈り物が添えられていると、お祝いの気持ちがより深く伝わります。
例えば、有名パティスリーの焼き菓子やおしゃれなチョコレートの詰め合わせ、オーガニックブランドのハンドクリームやバスグッズ、お孫さんが好きなカフェで使えるギフトカードなどが挙げられます。金額としては3,000円から5,000円程度が、相手に負担を感じさせないちょうど良い目安です。お孫さんの好みに合わせた気の利いた一品を添えて、現金と一緒に手渡すことで、より温かい祝福の気持ちが伝わるでしょう。
結論!孫の成人式お祝い金相場はこれが目安
この記事で解説してきた、お孫さんへの成人祝いに関するポイントを総まとめしました。準備を進める上での最終チェックリストとしてご活用ください。
- 祖父母から孫への成人祝い相場は1万円から10万円が一般的
- 初孫や振袖費用などを援助する場合は30万から50万の高額なケースもある
- 最も大切なのは金額の大小よりも心からの祝福の気持ち
- 祖母から個人で贈る場合も相場は変わらず「祖父母から」として贈るのが基本
- 姪や甥へのお祝いは1万円から3万円が目安で孫よりは控える傾向
- 渡すタイミングは成人式の数日前から前日までに手渡しするのが最も丁寧
- 遠方に住んでいる場合はメッセージを添えて現金書留で郵送する
- のし袋の水引は「紅白の蝶結び」を選ぶことを徹底する
- 表書きは「祝成人」「御成人御祝」などとし贈り主のフルネームを記載
- 中袋には金額を大字で書き住所氏名も忘れずに記入する
- お祝いに包むお札は必ず銀行で新札を用意するマナーを守る
- プレゼントは男女で人気の傾向が異なりライフスタイルに合わせて選ぶ
- 男性には腕時計や革小物など社会で役立つ実用的なものが人気
- 女性にはジュエリーやブランドコスメなど自分を磨く特別なものが喜ばれる
- お祝い金に3,000円程度のちょっとしたプレゼントを添えるとより気持ちが伝わる
- 他のライフイベントのお祝い(入学祝いなど)と比較して金額のバランスを考えるのも一つの方法
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