富乃宝山と吉兆宝山の違いは?飲み方まで徹底解説
人気の芋焼酎、富乃宝山と吉兆宝山。全国的な焼酎ブームを牽引してきた銘柄として知られ、名前は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。しかし、名前は似ていても、その個性は全く異なります。
この記事では、富乃宝山と吉兆宝山の根本的な違いから、それぞれの特徴を最大限に引き出す美味しい飲み方、気になる値段や実際の口コミ、そして蔵元が手掛けるプレミア焼酎としての魅力まで、あらゆる情報を深く、そして網羅的に解説します。どちらを選ぶべきか迷っている方、大切な方への贈り物として検討している方は、この記事を読めば全ての疑問が解決するはずです。
- 富乃宝山と吉兆宝山の麹や味わいの違い
- それぞれの焼酎に最適な飲み方
- 値段や口コミ、購入時のポイント
- 贈り物にも最適な宝山シリーズの魅力
富乃宝山と吉兆宝山の違いと飲み方の基本
- 宝山シリーズの読み方
- 「富乃宝山」とはどういう意味ですか?
- 吉兆宝山は何焼酎ですか?
- 吉兆宝山と富乃宝山の違いは何ですか?
- 吉兆宝山はどんな味ですか?
- 富乃宝山の飲み方おすすめ
宝山シリーズの読み方

宝山シリーズには、今回主役となる二つの銘柄以外にもいくつかの定番商品があります。それぞれの読み方は決して難しくありませんが、代表的な銘柄の正しい読み方をしっかりと覚えておくと、お店でスマートに注文する際や、贈答品として選ぶ際に相手への敬意を示すことにも繋がります。
主要な宝山シリーズの読み方を以下にまとめました。
銘柄名 | 読み方 | 簡単な特徴 |
---|---|---|
富乃宝山 | とみのほうざん | 黄麹仕込みのフルーティーな吟醸香 |
吉兆宝山 | きっちょうほうざん | 黒麹仕込みの重厚で芳醇な味わい |
白天宝山 | はくてんほうざん | 白麹仕込みのスッキリと淡麗なキレ |
薩摩宝山 | さつまほうざん | シリーズの基準となるバランスの取れた定番酒 |
特に「富乃宝山」と「吉兆宝山」はシリーズの中でも圧倒的な知名度と人気を誇り、全国の多くの飲食店や酒販店で定番として扱われています。これらの名前を正しく知っておくことは、焼酎の世界への第一歩と言えるでしょう。
「富乃宝山」とはどういう意味ですか?

「富乃宝山」という優雅な名前には、その味わいを決定づける製法上のコンセプトと、蔵元である西酒造が受け継いできた長い歴史、そして焼酎への想いが深く刻まれています。
まず、シリーズ共通の「宝山(ほうざん)」という名は、蔵のある地元・薩摩に伝わる伝説に由来します。鎌倉時代の盲目の琵琶法師・宝山検校(ほうざんけんぎょう)が、人々に害をなす大蛇を琵琶の音色で鎮め、その結果、水が引いて豊かな田畑が生まれたという物語です。この人々に富をもたらしたとされる宝山検校にあやかり、名付けられました。
そして「富乃宝山」は、「静かなバーカウンターも良く似合う、洒落た焼酎」という明確なコンセプトのもと、1998年に誕生しました。その最大の特徴は、焼酎造りでは異例であった「黄麹」を全面的に採用した点にあります。黄麹はクエン酸を生成しないため雑菌に弱く、温度管理が非常に難しいことから、主に日本酒、特に吟醸酒造りに用いられてきました。西酒造は長年の研究と技術革新により、この繊細な黄麹を芋焼酎造りに応用。低温でじっくりと発酵させることで、芋焼酎特有の香りを抑え、まるで南国のフルーツや柑橘を思わせる、華やかでフルーティーな香りを見事に引き出したのです。この成功は、従来の「芋焼酎はクセが強い」というイメージを覆し、焼酎界に新しい価値という「富」をもたらした、まさに革命的な出来事でした。
富乃宝山のポイント
名前の由来は、地に富をもたらした伝説の琵琶法師「宝山検校」。そして、黄麹という挑戦が生み出したフルーティーな香りが、焼酎の新たな世界の扉を開き、飲む人に豊かな時間をもたらすという意味が込められています。
吉兆宝山は何焼酎ですか?

吉兆宝山は、1845年(弘化2年)創業の鹿児島県の老舗蔵元・西酒造株式会社が醸す、「本格芋焼酎」に分類されます。
本格焼酎とは、国税庁の定義によれば、指定された原料と麹を用いて発酵させ、単式蒸留機で蒸留したものを指します。(参照:国税庁「酒のしおり 焼酎I」)これにより、原料の風味が色濃く残るのが特徴です。吉兆宝山もこの伝統的な製法に則り、主原料には鹿児島県産のさつま芋「黄金千貫(こがねせんがん)」を100%使用しています。
さつま芋の王様「黄金千貫」
黄金千貫は、皮が白っぽく、中身は黄金色をしていることからその名が付きました。デンプン質が非常に豊富で質が高く、蒸した時の甘い香りと上品な甘みが特徴です。焼酎の原料として使用した際に、芋本来のふくよかで豊かな香りと、しっかりとした旨味を生み出すため、「芋焼酎の原料に最も適した品種」として絶対的な地位を築いています。
芋焼酎の定義
一般的に、米麹または麦麹と、さつま芋を主原料として発酵させ、単式蒸留機で蒸留したアルコール含有物を指します。吉兆宝山は、この伝統的な製法を頑なに守り続ける、まさに王道の芋焼酎なのです。
言ってしまえば、吉兆宝山は「これぞ芋焼酎」という風格を感じさせてくれる、伝統と品質を兼ね備えた一本です。厳選された芋の力強い風味と、後述する黒麹がもたらす深いコクが、長年にわたり多くの焼酎ファンを魅了し続けています。
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吉兆宝山と富乃宝山の違いは何ですか?

吉兆宝山と富乃宝山の味わいを決定づける最も大きな違いは、焼酎の骨格を造る「麹菌」の種類にあります。麹菌は、蒸した米に繁殖させ「米麹」として使用され、米のデンプンを糖に変える(糖化)という極めて重要な役割を担います。この麹菌の種類が、完成した焼酎の香りと味わいの方向性を大きく左右するのです。
両者の違いを以下の表に分かりやすくまとめました。
項目 | 富乃宝山 | 吉兆宝山 |
---|---|---|
使用する麹 | 黄麹 (主に日本酒用) | 黒麹 (泡盛や伝統的焼酎用) |
香り | 柑橘系のフルーティーで華やかな吟醸香 | 重厚で香ばしく、芋の甘く豊かな香り |
味わい | スッキリと軽快で、シャープなキレが良い | 芳醇なコクと旨味、骨太でしっかりしたボディ |
おすすめの飲み方 | ロック、水割り、ソーダ割り | お湯割り、ロック、前割り |
ターゲット | 焼酎初心者、女性、食中酒として楽しみたい方 | 芋焼酎好き、しっかりした味わいを求める方 |
フルーティーで軽快、焼酎の新しい世界を楽しみたい方は「富乃宝山」、芋焼酎らしいガツンとしたコクや伝統的な旨味をじっくり味わいたい方は「吉兆宝山」を選ぶのがおすすめです。同じ蔵元が、同じ「黄金千貫」というさつま芋を使いながらも、麹一つで全く異なる芸術品を創り上げているのです。これはまさに、西酒造の卓越した技術力の証と言えるでしょう。
吉兆宝山はどんな味ですか?

吉兆宝山の味わいは、一言で表現するならば「芋焼酎の伝統と深みを感じさせる王道」です。昔ながらの伝統製法である黒麹仕込みと甕(かめ)仕込みによって生まれる、骨太で飲みごたえのある味わいが最大の魅力です。
その香味の体験は、段階的に訪れます。
- 立ち上る香り(トップノート)
グラスに注ぐと、まず立ち上るのは黄金千貫由来の甘く、どこか懐かしい豊かな香りです。お湯割りにすれば、この香りが湯気とともにふわりと広がり、飲む前から期待感を高めてくれます。 - 口に含んだ時の味わい(ボディ)
口に含むと、香ばしい風味と共に、黒麹特有のしっかりとしたコクと深い旨味が舌の上に広がります。ただ力強いだけでなく、その奥には芋の上品な甘みが確かに存在し、味わいに立体感を与えています。 - 喉越しのキレと余韻(フィニッシュ)
飲み込んだ後、味わいは意外にもスッと消えていき、心地よいキレを感じさせます。そして鼻に抜ける香ばしい芋の余韻が長く続くのが特徴です。この潔い後味が、次の一杯を誘います。
吉兆宝山の味わいまとめ
- 芋本来の甘く豊かな香りが明確
- 黒麹由来の香ばしさと深いコク、力強いボディ
- 輪郭のはっきりした、飲みごたえのある旨味
- しっかりしているが、後味はスッキリとキレが良い
まさに、芋焼酎を飲み慣れた「通」をも唸らせる、深みとバランスを兼ね備えた本格的な味わいです。一日の終わりに、じっくりと向き合って飲みたくなる、そんな一杯です。
富乃宝山の飲み方おすすめ

富乃宝山の最大の魅力であるデリケートで華やかな柑橘系の香りを最大限に楽しむためには、焼酎を冷やして飲む「ロック」や「水割り」、そして爽快な「ソーダ割り」が最適です。
ロック
大きめのかち割り氷(ロックアイス)を入れたグラスに、よく冷やした富乃宝山を注ぐだけのシンプルな飲み方です。ポイントは、市販のロックアイスのように硬くて溶けにくい氷を使うこと。これにより、焼酎が急激に薄まるのを防ぎ、味わいの変化をゆっくりと楽しめます。最初はキリッとしたアルコール感と華やかな香り、そして氷が溶けるにつれて、まろやかな甘みと柔らかな口当たりへと変化していきます。
美味しいロックの作り方
①グラスに大きめの氷をいっぱいに入れる。
②マドラーでグラスを回し、グラス自体をしっかりと冷やす。
③溶けた水を一度捨て、再度氷を追加する。
④氷の隙間に沿って、富乃宝山をゆっくりと注ぐ。
水割り
水で割ることでアルコール度数が下がり、より軽快でスッキリとした飲み口になります。隠れていた香りが一層開き、爽やかさが際立つため、特に食中酒として最適です。水は、焼酎の風味を邪魔しないミネラル分の少ない軟水がおすすめ。焼酎と水の比率はお好みですが、まずは焼酎6:水4から始め、自分好みのバランスを見つけるのも楽しみの一つです。
ソーダ割り(ハイボール)
近年人気の飲み方で、富乃宝山の爽やかな香りと炭酸の刺激が絶妙にマッチします。甘くないため食事の邪魔をせず、特に揚げ物や油っぽい料理と合わせると、口の中をサッパリとさせてくれます。レモンを軽く搾ると、さらに爽快感が増します。
富乃宝山は、従来の芋焼酎の概念を打ち破った革新的な一本です。お湯割りにするとせっかくの繊細な香りが飛んでしまう可能性があるため、ぜひ冷たい飲み方で、その真価を存分に味わってみてください。
富乃宝山と吉兆宝山の違いを知り飲み方を極める
- 関連銘柄、薩摩宝山の飲み方
- 富乃宝山と吉兆宝山の値段
- プレミア焼酎としての宝山
- 購入前にチェックしたい口コミ
- 贈り物として
- 「地元のギフト」なぜオススメ?
関連銘柄、薩摩宝山の飲み方

富乃宝山(黄麹)、吉兆宝山(黒麹)と共に、宝山シリーズの魅力を語る上で欠かせないのが、「薩摩宝山(さつまほうざん)」の存在です。この銘柄は、全宝山シリーズの味わいの基準点であり、最もスタンダードな位置づけの一本と言えます。
薩摩宝山は、現在多くの焼酎造りで主流となっている「白麹」を使用しています。白麹で仕込んだ焼酎は、クセが少なく、穏やかでキレの良い味わいに仕上がるのが特徴です。薩摩宝山もその例に漏れず、芋の風味がしっかりと感じられながらも、口当たりは非常にマイルドで丸みがあり、万人に愛されるバランスの取れた味わいを実現しています。
そんな薩摩宝山のおすすめの飲み方は、その万能性を活かした多様なスタイルです。
お湯割り
芋のふくよかな香りと白麹由来の柔らかな甘みが最も引き立つ飲み方です。お湯を先にグラスに注ぎ、後から薩摩宝山をゆっくりと加える「お湯割り」の作法を守ることで、対流が自然に起こり、よりまろやかな味わいになります。
ロック
キリッと冷やすことで、味わいが引き締まり、芋の穏やかな甘みとキレの良さを同時に楽しめます。食中酒としても非常に優秀で、和食から洋食まで幅広い料理と合わせやすいのが魅力です。
三者三様の麹の個性
富乃宝山(黄麹)の華やかさ、吉兆宝山(黒麹)の力強さ、そして薩摩宝山(白麹)の穏やかさ。この3本を飲み比べることで、麹菌がいかに焼酎の個性を決定づけるかを明確に体感でき、宝山シリーズの奥深さをより一層実感できるでしょう。
富乃宝山と吉兆宝山の値段

富乃宝山と吉兆宝山は、その高い品質とブランドイメージにもかかわらず、日常的に楽しめる比較的手頃な価格帯であることも、長く愛され続ける理由の一つです。ただし、これらは「定価販売」が基本となっており、購入する場所や時期によって価格が大きく変動することは少ないですが、一部のオンラインショップでは変動が見られます。
蔵元である西酒造の公式サイトに記載されている希望小売価格(2025年8月時点)を目安としてご紹介します。
銘柄 | 容量 | 希望小売価格(税抜) |
---|---|---|
富乃宝山 | 720ml | 1,304円 |
1800ml (一升瓶) | 2,607円 | |
吉兆宝山 | 720ml | 1,248円 |
1800ml (一升瓶) | 2,495円 |
価格についての注意点
上記の価格はあくまで蔵元の希望小売価格であり、実際の販売価格は各店舗によって異なります。特にオンラインショップでは送料が別途かかる場合が多いため、購入時には必ず総額を確認することをおすすめします。信頼できる正規特約店での購入が最も安心です。(参照:西酒造株式会社 公式サイト 商品情報)
両者に大きな価格差はほとんどありません。どちらも自分へのご褒美や日々の晩酌用としてはもちろん、友人宅への手土産や、お酒好きな方へのカジュアルなプレゼントとしても非常に選びやすい価格帯と言えるでしょう。
プレミア焼酎としての宝山

富乃宝山や吉兆宝山は、多くの人々に愛される定番酒ですが、西酒造が手掛ける「宝山」ブランドの真髄は、その先に広がる奥深いラインナップにあります。その中でも、入手困難な最高峰のプレミア焼酎として君臨するのが「天使の誘惑(てんしのゆうわく)」です。
天使の分け前を超えて
この焼酎は、ウイスキーやブランデーの世界で知られる「天使の分け前(Angel’s Share)」(樽熟成中に蒸発して失われる原酒)という言葉から着想を得ています。厳選された芋焼酎の原酒を、シェリー酒の熟成に使われた古樽で10年以上もの長期間にわたり静かに熟成。その眠りから覚めた原酒は、美しい琥珀色をまとい、アルコール度数は40度に達します。味わいはもはや芋焼酎の概念を超え、バニラやドライフルーツ、カカオを思わせる複雑で芳醇な香りと、深くまろやかな甘みが特徴です。その希少性と唯一無二の品質から、高値で取引されることも珍しくありません。
宝山の多様なラインナップ
西酒造は他にも、芋の品種違い(綾紫、白豊など)で個性を追求した「蒸撰(じょうせん)シリーズ」や、麹にも芋を使った「芋麹全量」など、探求心あふれる銘柄を数多く手掛けています。これらは、定番の宝山とはまた違った驚きと感動を与えてくれます。
このように、「宝山」というブランドは、富乃宝山や吉兆宝山のような日常に寄り添う高品質な定番商品から、「天使の誘惑」のような特別な日に楽しむ芸術品まで、非常に幅広いラインナップを誇ります。言ってしまえば、宝山シリーズは、焼酎初心者から百戦錬磨の愛好家まで、あらゆる層の期待に応え、常に新しい発見を提供してくれる懐の深いプレミアブランドなのです。
購入前にチェックしたい口コミ

実際に富乃宝山や吉兆宝山を愛飲している方々は、その味わいをどのように評価しているのでしょうか。様々なオンラインショップやレビューサイトから、購入を検討する上で非常に参考になる代表的な口コミをまとめました。
富乃宝山の口コミ
高評価の意見
「芋焼酎の独特の香りが苦手だったが、これは別物。柑橘系の香りで本当に飲みやすい」「ワイングラスで香りを楽しみながら飲むのが好き」「どんな料理にも合わせやすく、特にカルパッチョなどの洋食にも合うのが驚き」「女性や焼酎初心者へのプレゼントに最適」といった声が圧倒的に多く見られます。やはり、その革新的な香りとクリアな飲みやすさが、新しいファン層を開拓したことを裏付けています。
低評価・その他の意見
一方で、「昔ながらの芋焼酎のガツンとしたコクを期待すると、少し物足りないかもしれない」「フルーティーさが逆に食事の邪魔に感じる時がある」といった意見も。これは、富乃宝山が持つ明確な個性ゆえに、伝統的な芋焼酎のイメージを求める方とは好みが分かれる部分と言えるでしょう。
吉兆宝山の口コミ
高評価の意見
「お湯割りにした時の芋の甘い香りが最高。これぞ芋焼酎の醍醐味」「しっかりとしたコクと旨味があり、飲みごたえ十分」「いろいろ飲んできたが、結局これに戻ってくる安定の美味しさ」「豚の角煮など、味の濃い料理との相性が抜群」など、芋焼酎らしい力強くもバランスの取れた味わいを求める層から絶大な支持を集めています。
低評価・その他の意見
「思ったよりも香りが穏やかで、もっとクセが強くても良いと感じた」「黒麹の焼酎の中では比較的飲みやすい部類に入ると思う」という声も少数ながら見受けられます。パワフルな味わいが特徴ですが、その中では非常に丁寧に造られており、荒々しさよりもバランスを重視しているため、より個性的な刺激を求める方には少し優しく感じられるのかもしれません。
これらの口コミは、両者の個性を非常によく表しています。ご自身の好みや飲むシチュエーションを想像しながら参考にし、最終的な判断を下すのが良いでしょう。最も確実なのは、実際に両方が楽しめる飲み比べセットなどを利用して、ご自身の舌でその違いを確かめてみることです。
贈り物として

大切な方への贈りもの選びで、富乃宝山や吉兆宝山は非常に優れた選択肢となります。単に有名だからという理由だけでなく、相手の好みや人柄を想像しながら選ぶ楽しさがあり、その心遣いが伝わりやすいお酒だからです。
まず挙げられるのは、その知名度の高さと信頼性でしょう。西酒造の「宝山」ブランドは、焼酎をあまり知らない方でも一度は耳にしたことがあるほどの確固たる地位を築いています。そのため、贈りものとして選んだ際に「安易な選択」や「よく分からないお酒」だと思われる心配がありません。むしろ、品質の良さを知っている方であれば、それだけで喜んでいただけるはずです。
もっと言えば、この二つの焼酎が贈りものとして真価を発揮するのは、味わいの個性が明確に異なる点にあります。これによって、贈る相手に合わせた細やかな配慮が可能になります。
例えば、普段からワインや日本酒の吟醸酒などを好んで飲まれる方、あるいは焼酎初心者の方へ贈るのであれば、富乃宝山が最適です。前述の通り、黄麹由来の華やかな柑橘系の香りとスッキリした味わいは、芋焼酎特有のクセが苦手な方にも受け入れられやすいためです。誕生日や記念日のお祝いに、少しお洒落な一本として選ぶのも良いかもしれません。
一方で、長年の焼酎ファンである方や、ウイスキーのようにしっかりとしたコクのあるお酒を好む方へは、吉兆宝山が間違いのない選択となります。黒麹が醸し出す芳醇な香りと骨太な味わいは、まさに芋焼酎の王道。父の日やお歳暮など、目上の方へ感謝を伝える場面で贈れば、あなたの「分かっている感」が伝わることでしょう。
ただ、注意点も存在します。これだけ人気のある銘柄であるがゆえに、非常に詳しい焼酎愛好家の方にとっては「飲み慣れた一本」であり、新鮮な驚きは少ないかもしれません。もし、そのような方へ特別な一本を贈りたいと考えるのであれば、同じ西酒造が手掛ける「天使の誘惑」や、特定の芋品種にこだわった「蒸撰シリーズ」などを選ぶと、より一層あなたの気持ちが伝わるはずです。
このように考えると、富乃宝山と吉兆宝山は、贈る相手の顔を思い浮かべながら選ぶプロセスそのものを楽しめる、非常に優れたギフトと言えます。飲み比べができるように二本をセットで贈るのも、大変喜ばれるでしょう。
「地元のギフト」なぜオススメ?

贈りものを選ぶ際、ありきたりな品物では気持ちが伝わりにくいと感じることがあるかもしれません。そのような場面で、私が特におすすめしたいのが「地元のギフト」というカタログギフトです。これは、単に商品を選んで贈るという行為を超え、作り手の想いや地域の物語といった、形のない価値までを一緒に届けることができる、非常に心のこもった選択肢となります。

まず、このギフトが他と一線を画す最大の理由は、一点一点の商品に添えられた「ストーリーカード」の存在です。一般的なカタログギフトが商品のスペックや綺麗な写真を中心に構成されているのに対し、「地元のギフト」では、その品物を作った生産者の方々の顔写真や、開発にまつわる苦労話、そして商品に込めた情熱やこだわりが丁寧に綴られています。受け取った方は、ただ食品を味わうだけでなく、その背景にある物語に触れることで、作り手との間に温かい繋がりを感じることができるでしょう。言ってしまえば、これは「モノ」ではなく「物語体験」を贈ることに近いのです。
次に、その商品ラインナップの独自性が挙げられます。全国展開する有名ブランド品が並ぶのではなく、その地域でしか手に入らないような、知る人ぞ知る逸品が多数掲載されています。そのため、受け取った方にとっては新しい発見の喜びがあり、「自分のためにわざわざ探してくれた」という特別な印象を与えることが可能です。さらに、このギフトを選ぶという行為自体が、地域の生産者を直接応援することに繋がります。特に、被災地の産品を集めた「復興支援のギフト」なども用意されており、贈りものが社会的な貢献にもなるという付加価値を持っています。
ただし、もちろん注意すべき点もあります。このカタログギフトは、地域性と生産者のこだわりに焦点を当てているため、一つのジャンルにおける商品数(例えば「コーヒー」や「お肉」など)は、大手カタログギフトに比べて限られる場合があります。幅広い選択肢の中から選びたい、という方には少し物足りなく感じるかもしれません。また、果物などの生鮮品は、最も美味しい「旬」の時期に届けられる仕組みです。これは品質を考えれば大きなメリットですが、注文してから手元に届くまで数ヶ月待つ場合もあるため、すぐに品物が必要な場面では注意が必要です。

このように考えると、「地元のギフト」は、単なる利便性や品数の多さで選ぶのではなく、贈りものに「意味」や「想い」を込めたいと考える方にこそ最適なサービスです。大切な方の出身地のギフトを選んで郷愁を誘ったり、自分たちの結婚式で両家の地元を紹介する「ふたりのじもと」を利用したりと、様々な形で心の通ったコミュニケーションを生み出すきっかけとなってくれるはずです。
富乃宝山と吉兆宝山の違いと飲み方まとめ
- 富乃宝山と吉兆宝山は鹿児島の名門・西酒造が造る人気の芋焼酎
- 最大の違いは麹の種類で富乃宝山は「黄麹」、吉兆宝山は「黒麹」を使用
- 富乃宝山は黄麹由来の柑橘系でフルーティーな香りが最大の特徴
- 吉兆宝山は黒麹由来の芋の旨味と芳醇なコクがしっかりした味わい
- 香りを活かすため富乃宝山はロックや水割り、ソーダ割りがおすすめ
- 風味を最大限に引き出すため吉兆宝山はお湯割りやロックが最適
- 原料のさつま芋は高品質な「黄金千貫」で共通している
- 読み方はそれぞれ「とみのほうざん」「きっちょうほうざん」と読む
- 価格に大きな差はなく品質を考えるとコストパフォーマンスが高い
- フルーティーで飲みやすい焼酎が好みなら富乃宝山を選ぶべき
- 芋焼酎らしい骨太で伝統的な味わいが好きなら吉兆宝山が最適
- どちらも知名度と品質が高く贈り物としても定番で喜ばれる
- 宝山シリーズには「天使の誘惑」など希少なプレミア焼酎も存在する
- 口コミではそれぞれの明確な個性が高く評価されている
- 迷った場合はまず両方を試し、自分の好みを見つけるのが一番の楽しみ方
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